アラフィー女性にこそ読んで欲しいおすすめの本を、編集部がピックアップ! 今回は、1986年のバブル時代にさかのぼり、当時の女たちが何を夢見て、どう人生を送ってきたのかを描いた、桐野夏生『真珠とダイヤモンド』ほか、食や家族にまつわるエッセーをピックアップ。
バブルに踊った女たちが抱いた夢の行方は……
『真珠とダイヤモンド』
桐野夏生
毎日新聞出版 上巻 ¥1,760 下巻 ¥1,650
コロナ禍で雇い止めにあいホームレスになってしまった水矢子(みやこ)の前に突然現れたのは、かつて証券会社で同僚だった佳那。夜の公園での再会から始まった物語は、一気に1986年へと時をさかのぼる。彼女たちは何を夢見、どんな人生を送ってきたのか。日本中がバブル景気に浮かれた時代の空気を背景に、株の売買にのめり込んでいく人々の熱狂と危うさを、ヒリヒリするほどリアルに描ききる。ページをめくる手を止められない怒涛の展開の果てに訪れる、痛ましくも優しいラストに呆然。
体もパフォーマンスも“食”で変わる!
『ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け』
平松洋子
新潮社 ¥2,310
食エッセーの第一人者が、さまざまな競技のアスリートと、その活躍を支える栄養士や料理人などを取材。5年がかりで書き上げたルポルタージュから、体と食の深~い関係が見えてくる。一流選手の徹底した自己管理術に驚愕。一般人の参考になるノウハウもたっぷりつまっている。
当事者ではないからわかること、考える意味
『父ではありませんが』
武田砂鉄
集英社 ¥1,760
斬新&小気味よい社会批評で知られる著者は、妻とふたり暮らしの40歳。子供のいない立場から「親・子・家族とは何か」を考え、日本社会で今も幅をきかせている「普通」への違和感を掘り下げていく。読むほどに凝り固まっていた頭がほぐれてきて、心が軽くなるエッセー集。
どん底なのに希望が灯る、涙と笑いの介護録