アラフィー女性におすすめの本をピックアップ。大人気の韓国ドラマ『愛の不時着』の主人公リ・ジョンヒョクをモデルにした青年の物語『僕の女を探しているんだ』ほか、今読みたい4冊をご紹介。
現れては去って行く不思議な青年に胸アツ
『僕の女を探しているんだ』
井上荒野
新潮社 ¥1,870
愛する夫に先立たれ自死を考える女性、身勝手な中年男との関係を断ち切れないゲイの青年、会ったばかりの“パパ活”相手が倒れ途方に暮れる女子大生……。9つの短編の主人公たちの前に、人探し中だという異国の青年が現れる。ほんのひと時触れ合って彼が去ったあと、9人は気づくのだ。自分が前より強く、優しくなっていることに。韓国ドラマ『愛の不時着』の主人公リ・ジョンヒョクをモデルにした不思議な青年の、まっすぐな愛と人柄に魅了されずにいられない。
かわりばえしない日々が愛おしくなる日記エッセー
『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』
古賀及子
素粒社 ¥1,870
著者は、中学生の息子と小学生の娘と暮らすウェブサイトの編集者&ライター。なんてことない日常がつづられているだけなのに、読めば心がはずみ、肩の力がスウッと抜けてくる。毎日を機嫌よくはつらつと過ごし、ままならない人生を楽しむことにかけて、この親子、達人級!
強すぎる愛が歪めた、ある家族の50年
『あわのまにまに』
吉川トリコ
KADOKAWA ¥1,870
2029年から始まる物語は章ごとに語り手を替え、1979年まで10年ずつ時をさかのぼる。徐々にあらわになる家族の秘密に心乱されつつ夢中になってページをめくり、最終章で言葉を失う。愛する人とともにいたいという思いが主人公たちにさせた選択を、あなたはどう評価する?
心震わす“美”の真髄に16編のエッセーで迫る
『からだの美』
小川洋子
文藝春秋 ¥1,760
バレリーナの爪先、卓球選手の視線、赤ん坊の握りこぶし……などなど、私たちを感動させる美の本質を鋭い観察眼と繊細な表現力で解き明かしていく。多くの人が見すごしていた美も掘り起こす。特に、カタツムリの殻から生命の神秘や人生に思いを馳せる一編がキラリと光る。