大人の“好き”がつまったアラウンド50代のご自宅紹介。今回は、「マリーエレーヌ ドゥ タイヤック」のディレクターや「サロン・ド・テ、ラデュレ」、「ドリス ヴァン ノッテン」のPRを務める関根千園さんと夫の島田明さん邸をご紹介。男性的なものと女性的なものが融合した絶妙なバランスが印象的。
静謐な瞑想と仕事の部屋には骨董品が並ぶ
ピエール・ジャンヌレのヴィンテージ家具と鎌倉室町時代の東寺曼荼羅残欠の掛け軸、と国も年代も違うものがすっとなじんでいる島田さんの部屋。棚の天板は、ずっと実現したかったという墨漆喰。京都から職人さんに作りにきてもらった。
美術品はリノベーションの際に並べる数を決めておき、ひとつひとつに美しくライトが当たるように。平安時代の興福寺千体地蔵(右)など仏教美術とともに、杉本博司の「オプティクス」(右から2番目)、須田悦弘の枯葉の彫刻(左から2番目)、名和晃平のピクセル観音像(一番左)の現代アートが並ぶ。棚の中には、写真集など仕事のインスピレーションのもととなる資料が。「この部屋は空想したりアイデアを考える場所。実務はリビングで行っています」
アールデコや北欧家具を配したくつろぎの空間
隣の関根さんの部屋は、ブラウンを基調に花や北欧家具が並ぶ女性的で柔らかな雰囲気。ゲストが泊まるときのために、HIKEで購入したヴィンテージのデイベッド。「私はやはりフランスが好きなので、床にはパリで買ったキリムを。植物は少しずつ増やせたらいいなと思っています。ヴィンテージやフランスのアンティークなど、自分のスペースは好みをそのまま生かしました。軽井沢の別荘はこういうテイストでまとまっています」。
「花はほぼ毎日欠かしません。島田が20年以上前から集めていたというアールデコの花器がたくさんあるので、近所の花屋でその日の気分で買って花を生けています」。
アールのシルエットが愛らしい棚は、島田さんがもっていたもの。中には香水の瓶やガラス、写真などが並び関根さんの世界がぎゅっと閉じ込められているよう。
本棚もHIKEのヴィンテージ。「ここはそれぞれの趣味部屋なので、実用的なものを置くのではなく、自分が好きなものが目に入るよう本棚にもちょこちょこと並べています」
DATA
延べ床面積:120㎡
築年数(居住年数):15年(5年)
購入したマンションをリノベーション。キッチン、バスルームはそのまま微調整。壁、天井、扉などはすべて取り払い、一度スケルトン状態にしている。
PROFILE
大学在学中から2年間パリへ留学し、帰国後PR会社WAGで仕事をスタート。’04年TFCに入社、’07年フリーランスとして独立。TFCにてドリス ヴァン ノッテンのPRを続け、マリーエレーヌ ドゥ タイヤックのディレクターや、パリ老舗のサロン・ド・テ、ラデュレのPRを務める。