かわいい猫たちの様子を毎月お届けする連載の28回目。今回は、庭師・俳優の村雨辰剛さんの愛猫をご紹介。自然を愛するように、動物とも分け隔てなく接する。気負わずに猫と暮らす日々は豊かな時間を生み出す。
Profile
芽吹き 推定5歳・♀ 三毛猫
ガラスの引き戸を開け、玄関に入ると純和風の土間が現れる。“めちゃん”は村雨さんが帰宅すると、いつも出迎えてくれる
家にいるときは村雨さんのあとをついてまわる。ひと息つく瞬間をねらってスキンシップ
この古民家に決めた理由は床の間があるから。大きな木の机のそばにいる“めちゃん”は早く遊んでほしくて待機中だ
毛布やソファの上で丸まって寝るのが日課。趣(おもむき)のある色合いの三毛猫は和風の住居にぴったり
かしゃかしゃと音のする猫じゃらしが大好き。野生を忘れない“めちゃん”は家の中に入ってくる虫も退治してくれるのだそう
生け花をたしなむ村雨さんの作品の横にたたずむ“めちゃん”。シュロチクという観葉植物も育てている
「愛情深い三毛猫と和風住居での静かな生活」
日本文化を学ぶうちに造園業に魅入られ、庭師となった村雨さん。純和風のご自宅を紹介するYou Tubeチャンネル『村雨辰剛の和暮らし』では三毛猫“めちゃん”の愛らしい姿もちらり。
「僕は“めちゃん”と呼んでいますが、本名は芽吹きです。猫との出会いは、偶然でした。5〜6年前かな、歩いていたら踏切の片隅に子猫の姿を見つけたんです。危ないのですぐに保護して、家に連れて帰りました。何も育たないような場所なのに、小さな生命を見つけたできごとから、ここから何かが芽吹いたらいいなと芽吹きと名づけたんです」
動物が大好きという村雨さん。生まれ育った環境とも関係がある。
「スウェーデンでは動物はいつも身近な存在でした。にわとり、豚、馬、犬、うさぎ、もちろん猫もいました。僕は牧場みたいな家で育ったんです。でも周囲の家庭もそうだったので、もともと動物がいることのほうが自然だったのかもしれませんね。だから日本みたいに犬派、猫派なんてないんですよ(笑)」
庭師として、クライアントのところへ出向き、モデルや俳優としても忙しく過ごす村雨さん。ライフスタイルには猫がぴったりだった。
「猫ってマイペースで自分の世界を守っている生き物。いまは自動給餌器や水を循環させる機械もあるので、多少家をあけても大丈夫です。でも“めちゃん”は甘えん坊で、少し犬みたい。僕のことを親だと思っている節もあるんですよね」
玄関先で村雨さんの帰りを待ち構える“めちゃん”。和風の一軒家は、開放感ある空間なので猫ものびのびと過ごしているのだそう