【心ときめくガラスを探して】美しい南砺、富山へ。“Genta Glass”に出会う旅

エクラ世代に人気のガラス作家鈴木玄太さん。鈴木さんが工房を構える富山県南砺(なんと)市には美しい自然があり、その豊かな暮らしの中から、唯一無二のガラスが生まれていた。

Genta Glass

’03年のスタジオ開設時から作り続けられている透明コップ

’03年のスタジオ開設時から作り続けられている透明コップ。透明感や使いやすさ、温かみを大切にした作品作りの原点に立ち帰れるそう。まさにエクラ世代にとっても「新名品コップ」

糸巻き長コップの製作風景

糸巻き長コップの製作風景。グラスを形作ったあと、奥さまの智奈美さんと連携作業で、細くのばした繊細なガラスの糸が中央に巻きつけられる

無色透明の美しさを原点に広がるガラスの世界

南砺のスタジオでは、さまざまな作品が生み出される。なかでもメインとなるのが、ひとつひとつ手で形を作る宙(ちゅう)吹きガラスだ。型に吹き込まないため、独自の温かみや柔らかさがあり、日常使いできる丈夫さも魅力だ。

さらに宙吹きガラスの表面に装飾を施したカットガラスも鈴木さんの得意とするところ。全体のバランスを見ながらオリーブの実のような模様を削っていくオリーブカットは穏やかな光をまとい、その優美さに魅了される。

10年前からは和ガラスにも力を入れ、料理人から人気を得ている。和ガラスとは江戸時代から明治初期まで日本で製造されていた型吹きガラスで、薄さや均一さ、透明感、和の色を再現するのがむずかしいとされているが、試行錯誤を重ね、見事、完成させた。

「いろいろな作品を手がけていても、自分の原点は無色透明の宙吹きガラスです。シンプルな透明コップを作ると、基本に立ち帰れ、新しい作品のアイデアがまた生み出されます」

優美な曲線をガラスで表現した大鉢にリンゴのオブジェを飾って

漆作家である父・睦美さんが得意とした優美な曲線をガラスで表現した大鉢にリンゴのオブジェを飾って

熱々のガラス種が、飴細工のように形作られていく
昔ながらの道具で成形
溶解炉はなんと1150℃
水にぬれた新聞紙を使って形が整えられる

オレンジ色の熱々のガラス種が、飴細工のように形作られていく。溶解炉はなんと1150℃。溶解炉から出したガラスは昔ながらの道具のほか、水にぬれた新聞紙を使って形が整えられる。「京都新聞がちょうどいい固さなんです」と、こだわって実家から取り寄せた京都新聞を使用

無色透明な宙吹きガラス

鈴木さんが原点とする無色透明な宙吹きガラス。酒器の飲み口は三角だったり四角だったり、自由に形作られていて温かみを感じる。花器にもオブジェにもなる“かばん”も好評。

オリーブカットの皿

オリーブカットの皿。バランスを見ながら削るため、ひとつひとつの模様は不規則ながら、全体的に見ると整った印象に。

和ガラスの小鉢

和ガラスの小鉢。金型に吹き込む際に、ガラスがギュッと縮むため、影に水面のような揺らぎが映し出される。

さざなみカット酒器

表面に細く繊細なカットを施した涼しげなさざなみカット酒器。

現在、「白marunouchi」で個展を開催中(8/6まで)。その後は、9/7~12「一畑百貨店」、10/4~10「新潟伊勢丹」、11/1~6「大阪髙島屋」、12/1~6「銀座 日々」で個展を開催予定

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撮影/伊藤 信 取材・原文/天野準子 ※エクラ2023年9月号掲載

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