本の現場の最前線にいる書店員のかたがたが、アラフィーにぜひ読んでほしい本を1人3冊ずつスペシャルセレクト!(氏名50音順) エッセイや小説、短編小説など幅広く選出され見逃せない注目本揃いだ。
【紀伊國屋書店梅田本店 小泉真規子さん おすすめの3冊】
『汝、星のごとく』
凪良ゆう
講談社 ¥1,760
「人生の選択のとき何が間違いで何が正しいのか。答えは誰にもわからないけれどそれでも私たちは生きていく。そんなことを思わせてくれる壮大な愛の物語」
『小さいわたし』
益田ミリ
ポプラ社 ¥1,540
「エッセイストが子供のころの自分を当時の目線で振り返る。物心ついていないころの私はどんな感じだったのか。今度母に会ったら聞いてみたくなった」
『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』
三國万里子
新潮社 ¥1,650
「著者はニットデザイナー。何げない日常がつれづれなるままに紡がれた文章はなんだか心地よく、暖かい手編みのセーターに手を通したような気持ちに」
【有隣堂 アトレ恵比寿店 酒井ふゆきさん おすすめの本3冊】
『10品を繰り返し作りましょう わたしの大事な料理の話』
ウー・ウェン
大和書房 ¥1,760
「毎日の料理をいかに無理なくおいしく作るか。その極意がわかって本当に参考になった。料理は生き方であり作る人が無理をしては元も子もないんだなと思う」
『町田尚子画集 隙あらば猫』
町田尚子
青幻舎 ¥2,750
「猫好きな人にはもちろん、ノスタルジックな気分を味わいたい人にも。最近自分のことが二の次になっていると感じていたらこれをゆっくり読んでみて」
『アガサ・クリスティー失踪事件』
ニーナ・デ・グラモン
山本やよい/訳
早川書房 ¥2,970
「実際の事件をもとにしたサスペンス。小説としておもしろいのはもちろん、女性の境遇が今とは違う時代に彼女がどう生きようとしたのかを考えさせられた」
【ブックファースト アトレ吉祥寺店 利重絵理子さん おすすめの3冊】
『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』
ジェーン・スー
文藝春秋 ¥1,650
「テレビや雑誌でおなじみの13人の女性に著者がじっくりインタビュー。壁にぶつかってもあきらめず、自分を信じて花を咲かせたのだなと感心しました」
『祖母姫、ロンドンへ行く!』
椹野道流(ふしのみちる)
小学館 ¥1,760
「ひょんなことから高齢の祖母とロンドンへ旅立った著者。マイペースな祖母姫に振り回される著者のあたふたぶりと心の中で繰り広げるツッコミが最高!」
『家事か地獄か』
稲垣えみ子
マガジンハウス ¥1,650
「家事は面倒、キリがないと思っていた私にとってこの本は目からウロコ。便利を捨てるってどういうこと⁉ 家事とは自分を整えるものと気づかされた一冊」
【ジュンク堂書店池袋本店 西山有紀さん おすすめの3冊】
『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』
山本文緒
新潮社 ¥1,650
「私が余命を告げられたら冷静ではいられない。著者もそうだっただろうが、最期の日々をこんなふうにつづれるなんて……。彼女の書くことへの執着を感じた」
『月の立つ林で』
青山美智子
ポプラ社 ¥1,760
「ポッドキャスト『ツキない話』のリスナー5人を描いた連作短編。悩んでいるときでも新しいことは始められるんだよ、と背中を押してくれるような作品」
『とんこつQ&A』
今村夏子
講談社 ¥1,650
「読後ジワジワ寒気と違和感がおそってくるホラーみたいな短編集。こんな人たちが身近にいたら本当に怖い! 非日常的で不思議な世界観を味わいたい人に」
【代官山 蔦屋書店 間室道子さん おすすめの3冊】
『黄色い家』
川上未映子
中央公論新社 ¥2,090
「40歳の花はお金しか頭になかった若いころを思い出すが、それは地獄めぐりのような記憶だった。お金の暴力性・危険性がリアルで読後ヘトヘトになる快作」
『五月 その他の短篇』
アリ・スミス 岸本佐知子/訳
河出書房新社 ¥2,200
「話の中心が男から女、ハエ、古本へと変わる1話目が秀逸。ほかにも性や視点の入れ替わりをフラットに描く全12話で、海外文学好きは必読の一冊です」
『水車小屋のネネ』
津村記久子
毎日新聞出版 ¥1,980
「家から逃れ、18歳の理佐は10歳年下の妹を連れて山あいのそば屋に就職する。そこにはしゃべる鳥ネネが! 姉妹と周囲の人々、鳥の40年にわたる爽快な物語」