今さら聞きづらい素朴な疑問など、新NISAについて知りたいことはまだまだたくさん。金融機関の選び方や、株の売り買いなど、みんなの疑問を、お金の専門家の大江加代さんが解説。
教えてくれたのは…
Q.金融機関は、どこを選んだらいいですか?
A.ネット証券が便利ですが、誰かに相談しながら始めたいなら店舗型の証券会社も手。
新NISAを始める際には、ネット証券や店舗型証券、銀行など、さまざまな選択肢が。
「ネット証券は、店舗に行かなくてもスマホやタブレットでどこでも取引できて便利。でも、自分で考えて商品を決められる人向けといえます。誰かに相談したいときは、店舗型の証券会社でもいいでしょう。
ただし、何もわからないまま窓口に行って『すべてお任せ』というスタンスはNG。それではせっかくの対面でも、最適なアドバイスをもらえないからです。ある程度事前に学んでから、何を質問すべきかをわかった状態でいきましょう」。
また、今後株式投資を考えている人に向けて注意点が。
「銀行では株を買えないことに注意。株を買いたい場合は、証券会社を選びましょう。ネット証券でも店舗型証券でも、証券会社なら株式投資ができます」。
Q.「つみたて投資枠」は、毎月積み立てなくてはいけませんか?
A.ボーナスが出る年2回の積み立てでもOKです。
“つみたて投資枠”という名前から、毎月の積み立てがマストだと思う人も。
「実は毎月ではなく、少なくとも年2回積み立てればOK。ボーナスが出る時期に設定するのもいいですね。ただ、毎月給料を得ている人なら、毎月積み立てることで着実に資産形成につながるのではないでしょうか」。
ちなみに“成長投資枠”では、積み立てで買っても、一括で買ってもOK。
「つまり、新NISAで積立投資をしようと思ったら、“つみたて投資枠と“成長投資枠”の両方の枠を合わせて、年間最大360万円まで可能。積み立てなら買い時を考えずにすみ、忙しい人にも◎」。
Q.去年まで一般NISAで株を買っていました。どう売ればいいですか?
A.タイミングを見て売り、新NISAで買い直しましょう。
「旧NISAの一般NISAの場合、期限が5年なので、買った時期にもよりますが、あと数年で期限がくるはずですよね。NISAは利益が出たら、利益に対する税金がかからない点がメリットなので、利益が出ているうちに売りたいところ。
保有しつづけたい場合は、新NISAで同じ株を買うのも一案です。同じ日に売却と購入をすれば、ほぼ同じ金額で買えるでしょう。
実は、株を買うことよりも“売ること”のほうが、利益や損が決まってしまうのでむずかしいのです。“売ること”の練習をしておくことも大事ですよ」
Q.400万円分を売れば、翌年はその400万円分の投資ができますか?
A.あくまでも年間で投資できる金額は360万円がMAXです。
新NISAには、売却したら、翌年に“投資枠”が復活する仕組みがある。
「例えば、100万円で買った株が130万円に値上がりしてから売った場合は、翌年に購入価格の100万円分の枠が復活します。ただし、投資枠が復活しても、年間投資額の上限360万円から増えることはありません。
そのため、400万円分で買った株を売っても、翌年にNISAで投資できる最大投資額は360万円。“枠が復活する”という理由でこまめに売買したくなる人もいますが、十分気をつけて。
投資をする際には短期的な利益を追い求めて慌てることなく、長期的に考えてじっくり資産形成をしていただけたらと思います」。
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