忖度なしの野球解説で人気の里崎智也さん。今年の日米のペナントレースの見どころや“強さのポイント”などを野球初心者にもわかりやすく教えてもらった。
重要なのは個々の能力。大谷選手の記録にも期待!
昨年、セ・リーグは阪神が優勝し、パ・リーグはオリックスが3連覇を果たした。さて、今年のペナントレースの行方は。里崎さんにまずは期待のチームや選手を聞いてみた。
「この時点(取材は2月中旬)ではなんともいえませんね。順当にいけば、阪神とオリックスが堅いってことくらいで。でも僕としては別のチームに勝ってほしい。だって連覇って一番つまらないでしょ(笑)。昨年は阪神が38年ぶりに日本一になったから、あんなに沸いたわけです。例えば今年、中日とかロッテが優勝したらめちゃくちゃ盛り上がると思いますよ」
たとえ圧倒的な力をもった優勝候補でも、途中で主力がケガで離脱する可能性も。一方で思わぬ選手が覚醒して新戦力になることもある。「予想どおりにいかないのがプロ野球!」と里崎さんは強調する。
「つまり、どのチームにも優勝のチャンスがあるということ。解説者の順位予想が低くても(笑)、どう転ぶか誰もわかりません。希望をもってひいきのチームを応援してください」
気になるのは、阪神とオリックスが負けるかどうか。だって同じチームばっかり優勝したらつまらないでしょ?(笑)
昨年、就任1年目で優勝した阪神の岡田彰布監督は、流行語にもなったチームスローガン「A.R.E.」だけでなく、名采配ぶりも話題に。今年は巨人、ソフトバンク、楽天が新監督になる。監督がチームにもたらす影響の大きさについて聞くと、里崎さんは「スパイス程度でしょう」と、サラリ。
「僕は監督がジョッキーで、選手が馬だと思っています。どんなにジョッキーがすばらしくても馬が走らなければ意味がないし、そもそも速い馬がいないと勝てない。阪神でいえば、ここ数年ずっとAクラスで地力はありました。そこに選手がより生きるように岡田監督がスパイスをつけた、ということですよ。それに監督の采配が当たるかどうかは選手しだいです。一番大事なのは個々の能力であり、チームの戦力。いい監督がくれば必ずしも強くなるとは決していえないんですよ」
ジョッキーが監督で、馬が選手。結局は馬が走らないと勝てないのが野球なんです。
戦力でポイントになるのは、投手力。いいピッチャーがそろっているチームは間違いなく強いという。
「当然ですが、点をとられなければ負けない。力のあるピッチャーが多くてケガをせずにフル稼働するチームほど、上位にいく可能性が高いです」
プロ野球は、シーズン中はテレビやラジオの中継が毎日あり、オフでもドラフトや契約更改、キャンプと話題に事欠かない。そして、里崎さんのような元プロ野球選手や各球団が、動画配信でファンを楽しませてくれる。
「一年中情報が入り続けるスポーツは野球くらいでしょう。僕は好き勝手にしゃべっているだけですけどね(笑)。ファンが追いかけやすい土壌があるのは野球の魅力のひとつかもしれません」
今年の大谷翔平選手はバッターに専念するので、メジャーのシーズン最多ホームラン記録、73本を塗り替えるかも!?
近年は大谷翔平選手の活躍もあり、メジャーリーグへの注目も沸騰。今年、メジャーの日本人選手は11人。彼らの活躍を追うだけでも十分楽しめそうだ。
「11人もいれば、毎日誰かが試合に出ているのでは。特に、打者に専念する大谷選手は楽しみですよね。シーズン安打の記録はイチローさんがもっているから、大谷選手は74本ホームランを打ってメジャー記録を塗り替えてほしい。今シーズンは投げないぶん、集中してチャレンジできますからね」
そして、昨シーズンからメジャーリーグで導入された、投球間の時間制限「ピッチクロック」を日本のプロ野球でも検討中という。観戦のネックとなる試合時間の長さが改善されるかもしれない。
「昨季アメリカでは約20分も試合が短縮され、選手にも観客にも好評とか。試合時間の短縮は世界的な流れです。日本でも数年のうちに採用される可能性があります。現状の平均3時間から2時間半になれば、例えば試合開始が19時からになり、より多くの人が球場に来られるようになるかもしれない。野球界発展のためにも、こういう変革はどんどんやってもらいたいですね」
2024年 日本人メジャーリーガー
ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)
前田健太(デトロイト・タイガース)
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)
菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)
鈴木誠也(シカゴ・カブス)
吉田正尚(ボストン・レッドソックス)
藤浪晋太郎(ニューヨーク・メッツ)
千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)
山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)
松井裕樹(サンディエゴ・パドレス)
今永昇太(シカゴ・カブス)
一年中、ずっと選手の動きを追えるのは野球ならでは! 里崎智也さん(野球解説者)
里崎さんの2024年セ・パ順位予想
阪神とオリックスを倒すのはどのチーム!?
『里崎チャンネル』で正月に発表した順位予想をプレイバック。「セ・リーグは、内野が鉄壁でリリーフ陣を補強した巨人に勝機があるのではと。台風の目になるとしたら、中日ですね。パ・リーグは、オリックスから山本由伸が抜け、ソフトバンクが下がり目の今こそロッテの大チャンス!佐々木朗希が離脱せず、ポランコとソトが爆発すればありえます」。
パ・リーグ
1位 ロッテ
2位 オリックス
3位 西武
4位 日本ハム
5位 ソフトバンク
6位 楽天
セ・リーグ
1位 巨人
2位 阪神
3位 ヤクルト
4位 中日
5位 DeNA
6位 広島
登録者数73万人突破!大人気の『里崎チャンネル』では“12球団全試合総チェック”も。
YouTube『里崎チャンネル』は、毎週12球団の全試合を見て解説する「12球団全試合総チェック」や各チームの戦力分析、プロ野球の裏事情をほぼ毎日発信。フリーアナの袴田彩会さんとのかけ合いも軽妙。
▼こちらの記事もチェック!