本の現場の最前線にいる書店員のかたがたが、アラフィーにぜひ読んでほしい本を1人3冊ずつおすすめ! 日ごろから本に触れている書店員が厳選したスペシャルセレクトは見逃せない。
【ジュンク堂書店 西山有紀さん おすすめの3冊】
『カモナマイハウス』
重松 清
中央公論新社 ¥1,980
「エクラ世代にもきっとのしかかってくる実家の空き家問題。“笑いあり涙あり”の小説だが、テーマが身近すぎて感情移入。小説のように解決できるだろうか」
『今日の花を摘む』
田中兆子
双葉社 ¥2,090
「主人公は自由奔放な出版社勤務の女性(51歳)。私にはできない生き方だけど、彼女の心身の悩みには同世代として共感。彼女のその後の人生も気になった」
『シャーロック・ホームズの凱旋』
森見登美彦
中央公論新社 ¥1,980
「物語の舞台は“ヴィクトリア朝京都”。地名は京都なのにホームズ、ワトソンなどおなじみの登場人物の名前はそのまま。パラレルワールドで夢見ている気分に」
【代官山 蔦屋書店 間室道子さん おすすめの3冊】
『川のある街』
江國香織
朝日新聞出版 ¥1,870
「流れる川、時間、人生がテーマで圧巻は3編目。高齢の女性主人公がわが身の異変の中、変わらず毅然としておおらかに生き続ける。今年一番胸が震えた」
『spring』
恩田 陸
筑摩書房 ¥1,980
「圧巻のバレエ小説で、主人公は両性具有的な魅力をもつ美しい青年。天才は、拍手で迎えられる前に周囲を震え慄かせる。その数々の展開がたまりません!」
『うらはぐさ風土記』
中島京子
集英社 ¥1,870
「米国帰りの大学教師・沙希は若き日を過ごした地区に戻り住み、一風変わった人々と交流を深める。街と家と人生の未来に向けた新陳代謝が読みどころ!」
文芸エクラ大賞とは?
私たちは人生のさまざまなことを本から学び、読書離れが叫ばれて久しいとはいえ、本への信頼度が高いという実感がある世代。エクラではそんな皆さんにふさわしい本を選んで、改めて読書の喜びと力を感じていただきたいという思いから、’18年にこの賞を創設。
選考基準は、’23年6月~’24年5月の1年間に刊行された文芸作品であり、エクラ読者に切実に響き、ぜひ今読んでほしいと本音でおすすめできる本。エクラ書評班が厳選した、絶対に読んでほしい「大賞」をはじめ、ほかにも注目したいエクラ世代の必読書や、書店員がおすすめのイチ押し本を選定。きっと、あなたの明日のヒントになる本が見つかるはず!