雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。6回目のテーマは「日常のアートシーン」。ランチ後に立ち寄るというアートギャラリーを教えてくれました。
PERROTIN PARIS
’90年、エマニュエル・ペロタン氏によって設立されたアートギャラリー。パリでは本拠地であるマレ地区のほか、8区にもスペースがある。さらに、香港、ニューヨーク、ソウル、東京、上海、ロサンゼルスにも展開している。
北マレ地区、チュレンヌ通りの入口。注意していないと通り過ぎてしまうほどの控えめなたたずまいだが、その奥にとても豊かな世界が広がっている
今回の撮影でおじゃましたのは、’67年生まれの女性アーティストKLARA KRISTALOVAの展覧会『BEAST』。複数の展示室にわたり、物語を紡ぐような作品の数々が所を得ていた。会期はすでに終了している
3フロア1,600平米という広々とした館内で、常時複数のアーティストの展覧会が行われている
チュレンヌ通りの扉の奥に石畳の中庭があり、18世紀に創建された正面の建物がギャラリーになっている。まるで映画のワンシーンのようなたたずまいがすでに魅力的
横手にあるグリーンに包まれた建物のほうには、ブックショップも併設している
「自分の家に置くとしたら……と、身近な感覚で作品を見られる雰囲気がギャラリーにはありますね」(雨宮さん)
アーティストのCLAIRE TABOURETのプレート、ブックストアには「ペロタン」オリジナルのコラボ商品がある
ランチや散歩の延長上にある私の「文化生活」
「じゃあまた文化活動する?」と、私は友人たちとよくそんなふうにいいます。そのココロは、美術館やギャラリーに行くということ。友人たちもアートが好きな人が多く、せっかくパリにいるのだからランチしてすぐさよならではなく、その後、一緒に美術展を見たりギャラリーに立ち寄る。それを友人との間で「文化活動」「文化生活」と呼んでいるのです。美術館、しかも話題の美術展ならなおさら事前チケット予約が必要ですが、ギャラリーはその必要がないのがうれしいところ。よりリラックスした気分で作品を見られる雰囲気も好きです。なかでも、マレ地区にある『ペロタン・パリ』は以前からずっとなじみのある場所。散歩の途中で「今、何をやっているんだろう?」とふらりと入ってみたりしますが、いつも期待を裏切らない作品たちに出合える絶対的な安心感があります。今まさに活躍中の作家たちの作品を見ながら、「いつか余裕ができたらこういうのが欲しいな」と、現実に引き寄せて楽しめるのも好きなところです。
View of Klara Kristalova’s exhibition Beast ’ at Perrotin Paris, 2024. © Klara Kristalova / ADAGP, Paris, 2024. Courtesy of the artist and Perrotin
この日のファッションは、JUNKO SHIMADAの’24年コレクションのシャツブラウス。「フェミニンとマスキュランが同居している感じが好み」と雨宮さん。Levi’sのジーンズを合わせて
J'aime l'atmosphère d'une galerie où l'on peut se détendre et profiter du monde des artistes actuellement actifs.
――今まさに活躍中のアーティストの世界をリラックスして楽しめるギャラリーの空気感が好きです。
DATA
76 rue de Turenne 75003 Paris
☎︎+33(0)1・42・16・79・79
10:00〜18:00
定休日 日・月曜
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