さまざまな経験を重ね、多方面で活躍するエクラ世代の女性たち。起伏に富んだ人生を歩み、これからも前に進んでいく彼女たちは、自分を変えてくれた言葉、自分を支える言葉を胸に秘めている。今回は俳優、作家の中江有里さんと、料理家のウー・ウェンさん、美容家の君島十和子さんの心動かされた言葉をご紹介。
中江有里さんの心動かされた言葉
50歳を過ぎて 努力した者が伸びる
俳優の児玉清さんが、画家の中川一政さんから聞いた、という話とともに教えてくださった言葉です。晩年になって仕事の幅が広がったという児玉さんが、「人間は人生の先が見えると、努力するのをやめてしまう。だからいくつになってもあきらめなければ成長する」と教えてくれました。この言葉を聞いた当時の私は30代。今、50代を迎えて、あのときの児玉さんのメッセージがしみてくる。言葉は知ったその時ではなく、適切な時期を迎えて効いてくると感じています。
私は読んだり書いたりすることを長年続けていますが、言葉にならない思いを言葉にしています。そうすることで、心がその言葉を、状況を、相手を、受け止められるようになる、そんな気がするのです。
ウー・ウェンさんの心動かされた言葉
さあ、何か作って⾷べましょう
⽂化⼤⾰命の影響で⽗と離れ農村暮らしを余儀なくされた⺟。どんなにつらいときでも「さあ、何か作って⾷べましょう」と、少ない材料を⼯夫して温かいごはんを作ってくれていた。いつも前向きな⺟のこの言葉と、家族の食事に向き合う姿勢は、私の原点です。
君島十和子さんの心動かされた言葉
「今、何ができるか」だけを考える
この言葉は、郵便不正事件で無実の罪に問われながら、虚偽の調書にサインをせずに164日間勾留され、それに耐えぬいて無罪を獲得した元厚生労働省の官僚・村木厚子さんが執筆した『あきらめない』(日経ビジネス人文庫)という本にありました。49歳のときにこの本を読んだのですが、そのころの私は、仕事と家庭の両立でパニック寸前になることがあり、どちらも中途半端になっているようなジレンマも抱えていました。そんなときにこの言葉に出会ったのです。それからの私は、やらなければならないことに優先順位をつけてやれるようになったのでストレスが減り、自己肯定感も上がりました。私は素朴な言葉が好きです。日本語の表現力をもっと勉強して、磨きたいと思っています。
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