大河ドラマ『光る君へ』の一条天皇役で注目を集めた塩野瑛久さんが公式アンバサダーを務めるのが、展覧会『グラン・パ
レ・イマーシブ 永遠のミュシャ』。アール・ヌーヴォーの代表的画家、ミュシャの傑作の数々を、高解像度のプロジェクションを通して味わう、スケールの大きな没入体験型イベントとなっている。
「この展覧会は作品の現物があるわけではないですが、その場でプロジェクションを見ていると、作品の中に入っていく感覚があって。ミュシャの絵の美しさを全身で浴びられる展覧会だと思います。ミュシャの絵は淡い色合いで、どちらかといえば平面的なのに、強く印象に残るのも魅力です。アートって何かをキャッチしなきゃいけない、この絵のすばらしさがわからない自分は感性が欠けているのかもなどと思ってしまいがちかもしれないですが、プロジェクションの技術や見せ方で、これまでアートに触れてこなかった人にも絵のすばらしさが伝わりやすいと思います」
“没入”というテーマにちなみ、最近没入していることを聞くと、かわいらしい一面がかいま見えた。
「コーヒーをよく飲むようになりました。もともとカフェめぐりは好きだったんですけど、コーヒーは苦手な分野で。でも、最近は甘いものと一緒にコーヒーを飲む時間がすごく好きです。食べるのはチーズケーキが多くて、“自家製”ってついていると、頼んじゃいますね(笑)」
『光る君へ』では、帝(みかど)という立場ゆえの苦悩や葛藤を雅なたたずまいと繊細な表情で見事に表現していた塩野さん。一条天皇に共感する部分もあったという。
「まじめがゆえにまわりを困らせたり、うまく立ち回れなかったりするところはちょっと似ている部分かなと思います。だからこそ人間的な魅力を全面に出せる人がうらやましくもあるんです」
年明けには30代を迎えるが、俳優という仕事と年齢、自身の現在地についても冷静にとらえている。
「僕は、俳優が年齢を公表することにはどちらかというと反対派なんです。結局はその役に見えるかが大事だと思うので。『光る君へ』でご一緒した吉田羊さんが公表されていないと知って、考え方が似ているなと、より好きになりました。ただ、若い人たちがたくさん出てくれば、自分が求められるポジションも変わるし、求められるものを自分から変えていかなきゃいけない時期であるとも思います。やっとこのフェーズにこれたという気がしていて、役の幅も広がってきています。これまで、塩野瑛久という役者をなかなか覚えてもらえない苦しみもあったので、もっと皆さんに知っていただけたらと思っています」
『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』
会場イメージ Ⓒ2024 Mucha Trust-Grand Palais Immersif -Bunkamura
アール・ヌーヴォーの代表的存在で、今も人々を魅了しつづけるアルフォンス・ミュシャ。彼の美しい作品をドラマティックかつ繊細なプロジェクション映像で堪能できる没入体験型展覧会。
12/3~’25年1/19
ヒカリエホール
問☎050・5541・8600(ハローダイヤル)
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