エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! 昭和の時代にタイムスリップしたヒロインの奮闘を描く『マンダラチャート』、直木賞に受賞して22年になる実力派が描く『PRIZE プライズ』ほか今読みたい4冊を紹介。
『マンダラチャート』
アラ還主婦が人生をやり直すタイムスリップ小説
垣谷美雨
中央公論新社 ¥2,068
後悔ばかりの人生とモラハラ夫にとことんいや気がさした2023年のある日、雅美は大谷翔平選手が実践していたというマンダラチャートにトライ。〈女性が胸を張って生きられる世の中にする〉と大目標を立て、81あるマスを埋めつくした途端、1973年に戻っていた。外見は中学生でも中身は63歳。その体験と知識を生かし、今度こそ納得のいく人生を送れるか……。今の何十倍も“不適切”が蔓延していた昭和の日本で奮闘するヒロインに共感。日ごろのモヤモヤが吹き飛んでいく。
『PRIZE プライズ』
「直木賞くれくれオバケ」と化した作家の運命は!?
村山由佳
文藝春秋 ¥2,200
直木賞に落ち続けている人気作家、天羽(あもう)カイン。プライドの高い彼女は屈辱から承認欲求の鬼となり、編集者を巻き込んでプライズ(賞)獲得に突き進む。直木賞を受賞して22年になる実力派が文学賞の舞台裏を、滑稽(こっけい)と悲壮を織り交ぜリアルに描く。衝撃もエンタメ性も超ど級!
『物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集』
銃ではなく文学で戦うことを選んだガザの作家たち
リフアト・アルアライール/編 藤井 光/訳
河出書房新社 ¥2,992
書くことでイスラエルに反撃しよう――ガザの大学で教える詩人の呼びかけで、23の小説からなるアンソロジーが生まれた。SNSで世界に拡散した詩「If I must die」をつくった彼は爆殺され、作家たちの半数も生死不明。でも、絶望と希望が交錯する作品は読者の胸を打ち続ける。
『フォトエッセイ アイリス・アプフェル 世界一おしゃれな102歳のスタイル』
世界最高齢ファッション・アイコンのあっぱれ人生
アイリス・アプフェル 桐谷美由記/訳
原書房 ¥2,970
著者は、ど派手なのにエレガントと70歳を超えて注目され、昨春に亡くなるまで大活躍していたクリエイター。思わず「お~っ」と叫んでしまう写真&〈唯一の失敗は挑戦しないこと〉といった名言満載のフォトエッセーは、パワーの塊。見るほどに、読むほどに、元気をもらえる。