エクラ編集部が今おすすめの韓国文学をピックアップ! 韓国文学でよく売れている「ありのまま」を合言葉にしたメッセージ本だという。韓国在住30年以上の伊東順子さんのコメントも必見。
がんばらない、ありのままが合言葉【身近な幸せ】
韓国でよく売れているのが“肩の力を抜いていいんだよ”というメッセージの本。
「韓国の人たちは、がんばらなければという意識が強いだけに疲れることも。だからそういう本が売れている気がします。韓国で東野圭吾さんの『ナミヤ雑貨店の奇蹟』がヒットしたのもその流れかもしれませんね」(伊東さん)
『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』
ファン・ボルム 牧野美加/訳
集英社 ¥2,640
ヨンジュがソウル市内に開いたのは小さな書店。そこにさまざま悩みを抱いた人たちが集まり、次の一歩を考えはじめる。’24年本屋大賞翻訳小説部門第1位の小説。
『あたしだけ何も起こらない“その年”になったあなたに捧げる日常共感書』
ハン・ソルヒ 藤田麗子/訳
キネマ旬報社 ¥1,595
結婚へのプレッシャーが消えて生まれたモヤモヤ、頑固になることへの恐れなど、エクラ世代あるあるをユーモラスにつづったエッセー集。著者はまるで身近な友人のよう。
『心がそっと傾く』
ナ・テジュ 黒河星子/訳
かんき出版 ¥1,760
詩集『花を見るように君を見る』が大ヒットした詩人の最新作は、BTSのRMが愛読していることで知られる作品も収録。愛や人生について素直な気持ちで考えたくなる。
ライター、翻訳者 伊東順子
いとう じゅんこ●愛知県生まれ。’90年に渡韓。ソウルで企画・翻訳オフィスを運営。’17年同人雑誌『中くらいの友だち―― 韓くに手帖』(皓星社)を創刊。著書に『韓国カルチャー 隣人の素顔と現在』『続・韓国カルチャー 描かれた「歴史」と社会の変化』(ともに集英社新書)など多数。