雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。11回目のテーマは「ヴィンテージショップ」。パリのヴィンテージショップの中でも特に人気を集めているお店を紹介。
前に来たとき気になっていたスカーフが今回は見つからず……。スタイリストさんたち御用達のお店でもあるようで、商品の回転が早そう
高級ブランドの品でもヴィンテージならば手ごろな価格で買いやすい。
エルメスのシルクのトップスは€250
革とロープを組み合わせたバッグ(€90)。ふだん使いにはもちろん、ビーチリゾートにも似合いそう
底のすり減りもなく状態のいい靴の品ぞろえ。左はLANVINのローファー(€350)、右はstephane kélianのブーティ(€150)。小さめのサイズがあるのも日本女性にはうれしい
宝物探しの新潮流。再発見する日常の楽しみ
フランス人はとても古い家具を大事に使ったり、他人が路上に放置したものなどでも持ち帰って生かしたりするのを普通にしてきた印象があります。ただ、洋服などを扱うヴィンテージショップが街中で目立つようになったのはここ15年くらいのことでしょうか。加えて、数年前からはデパートさえもリユースの分野に本腰を入れだしています。今回ご紹介するのは、そんなパリのヴィンテージショップの中でも特に人気を集めているお店『THANX GOD I’M A V.I.P.』です。ここは私の散歩圏内。外から想像するよりはるかに広いスペースに状態のいいアイテムが彩りよく並んでいます。娘もヴィンテージが大好きなので、東京でも下北沢に一緒に行ったりしますが、パリは多くのブランドの本場ということもあり、品ぞろえのバリエーションがすごいと感じます。このお店のもうひとつのいいところは奥にカフェコーナーがあること。ここでいったん落ち着いて頭を冷やしたり、友だちと相談しながら品定め……。そんな時間もまたショッピングの楽しみです。
THANX GOD I ’M A V.I.P.
レピュブリック界隈で400㎡の規模を誇るヴィンテージショップ。フランスのハウスミュージックシーンで一世を風靡したカップルがオーナーで、’08年にオープン。状態のいいブランド品など、多数のアイテムがそろう。
店内奥にあるカフェコーナーでの雨宮さん。この日のジャケットはサンローラン、ブーツはマノロブラニク。ブラウスはL’UNE(リュンヌ)
Même les objets anciens trouvent une
nouvelle vie entre des mains qui en ont
besoin.Cette belle circulation a tant de sens."
――古いものでも必要としてくれる人の手に渡って生かされる。この循環がとてもいいと思います。