【50代からはじめる語学】堤人美さんは自分の幅を広げたい気持ちから韓国語の学習をスタート!

人それぞれだけど、共通しているのは、まだまだ新しい景色を見たいという気持ち。アラフィーから韓国語の語学学習に挑戦しはじめた、料理家の堤人美さんをご紹介。

【韓国語】料理という興味から、もっと韓国のことが知りたくて

料理家・  堤 人美さん

アウトプットではなく、インプットをしたくなった

40代で料理家として独立し、素材の持ち味を生かしたレシピを書籍や雑誌で発表しつづけてきた堤人美さん。息抜きのひとつが韓国ドラマだった。「ドラマを見るうちに俳優のパク・ボゴムさんのファンになりました!」

堤さんが韓国語を学びはじめたのはコロナ禍の’20年。仕事にブレーキがかかり、時間ができたからだ。「これまで仕事ではアウトプットばかり。でも、新しいことをインプットして、自分の幅を広げたくなったんです。そこで、韓国語を学んでいた友だちに、ソウル在住で日本に留学経験がある女性の先生を紹介してもらい、オンラインレッスンを始めました」

ドラマを通して韓国の文化、とりわけ料理に興味をもった堤さん。伝統的なものに関心があり、宮廷料理や各地に伝わる調味料などに惹かれていった。’24年には1カ月間ソウルに滞在し、韓国伝統菓子の教室に通った。「昼はお菓子作りを、夜は韓国語を学びました。『丸くする』などといった料理に使う韓国語がわからなくて苦労しましたが、友だちもできました」

その友人は「ゆっくりでいいから韓国語を話して」と堤さんに促し、間違った表現を正してくれたという。

帰国後、堤さんは再び多忙な日々に。韓国語にまったく触れない日が3カ月、ということもしばしば。長期の仕事中は頭の切り替えができず、一日5分の勉強すらできなかったという。

「勉強しない期間が長くなると、勉強をやめてしまいそうになります。韓国語を勉強して5年目ですが、実質的にはもっと短いはず。でも、どんなにブランクがあってもやめなかったことが自信につながっているのかも」

オンラインレッスン以外に、参考書や単語帳を使っての自習や、ドラマを見ながらのシャドーイングなどを行っているという。ドラマ『ユミの細胞たち』は韓国語がわかりやすく、堤さんにとっていい教材となっている。「私は料理が大好きで、韓国の伝統料理のことをもっと知りたい。好きなものがあるのは強み。だから韓国語の勉強もがんばれています」

最近、堤さんは語学学習に焦りを感じているとのこと。「今のゆっくりペースだと、韓国語をしゃべれるようになる前におばあちゃんになってしまいそう。体力があってフットワークが軽いうちに韓国でいろんなことを学びたいんです」

韓国語や韓国の料理を学んだことで、多くの人と出会えたことも、堤さんにとって大きな収穫となった。「人からいろんなことを教えてもらえるのはありがたいこと。私も次に何かを伝える世代だからこそ、もっと学習をスピードアップしてしゃべれるようにならなくては!と感じています」

メインで使っているのは『できる韓国語』シリーズ(アスク出版)。現在は「初級Ⅱ」を学んでいる。イラストが表紙の本は、韓国語の先生に初めて会ったときにもらった『マグロせんせいの日本語メニューマスター』。

メインで使っているのは『できる韓国語』シリーズ(アスク出版)。現在は「初級Ⅱ」を学んでいる。イラストが表紙の本は、韓国語の先生に初めて会ったときにもらった『マグロせんせいの日本語メニューマスター』。日本の料理名や食材名を韓国語で紹介しており、気に入って何度も読んでいる

付箋がびっしりとはられたノートや手書きのプリントから、努力の跡がうかがえる

付箋がびっしりとはられたノートや手書きのプリントから、努力の跡がうかがえる

韓国の市場では日本では入手しにくい韓国食材を購入し、自宅でも本場の味を追究

韓国の市場では日本では入手しにくい韓国食材を購入し、自宅でも本場の味を追究。市場で買い物するには困らない程度の韓国語は身についたそう

今年3月には、全羅南道の潭陽(タミャン)にあるキ・スンド発酵学校で韓国の醤(ジャン)の名人から料理を学んできた。伝統ジャン類(コチュジャン、しょうゆ、味噌など)の作り方を学び、修了証を受領

今年3月には、全羅南道の潭陽(タミャン)にあるキ・スンド発酵学校で韓国の醤(ジャン)の名人から料理を学んできた。伝統ジャン類(コチュジャン、しょうゆ、味噌など)の作り方を学び、修了証を受領

Profile
料理家・堤 人美さん
料理家・堤 人美さん
つつみ ひとみ●料理家。雑誌、書籍、テレビ、広告などで幅広く活躍。身近な食材の味を生かし、おいしく仕上げるレシピが人気を集める。著書に『韓国ドラマの妄想ごはんレシピ帖』(共著。主婦と生活社)など多数。

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撮影/シム・ギュテ(The VOICE) 取材・原文/吉川明子 ※エクラ2024年6月号掲載

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