エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! 日本医療のブラックな現状をつきつけてくる『受け手のいない祈り』、四季折々に撮られた不思議な神社の写真集『田んぼのまん中のポツンと神社』など今読みたい4冊を紹介。
『受け手のいない祈り』
命を見捨てないために、医師は自身の命を削るべき?
朝比奈秋
新潮社 ¥2,090
人口30万人の地方都市で唯一の救急病院。70時間を超える連続勤務をしいられるうち、青年外科医・公河の大切なものが損なわれていく。昨日と今日の区別もつかず、過労死した友の死すら悲しめない。現実と幻想が錯綜し、食べても食べても腹が減る……。医師として働きながら執筆を続け昨年、芥川賞を受賞した気鋭による衝撃作。日本医療のブラックすぎる現状と、より多くの命を救うには自身の命を削らなければならない医療従事者の葛藤を物語に昇華し、突きつけてくる。
『記念日』
ままならない体と心を抱えて生きる私たちへの讃歌
青山七恵
集英社 ¥2,200
体にガタがきはじめた42歳のソメヤ、早く年をとりたい23歳のミナイ、76歳の乙部さん。3人の女性の視点で紡がれる物語から、デビュー20周年を迎えた著者のエールが聞こえてくるよう。体も心も絶えず変化し思うようにならないけれど、だからこそ生きるってすばらしい。
『田んぼのまん中のポツンと神社』
心ほっこり笑顔を誘う不思議な神社の写真集
えぬびい/写真・文
飛鳥新社 ¥2,420
一面に広がる緑の水田、黄金色に輝く稲穂の波、白い花が咲き乱れるそば畑などの真ん中に、なぜか小さな神社がポツン。“ポツ神”に魅せられて全国を探し歩き、四季折々に撮ったという80を超える写真に、歓声を上げ続けてしまう。眺めているだけで癒されて、幸せ気分に。
『ハリウッドのプロデューサー、英国の城をセルフリノベする』
崩れかけた築600年の大邸宅を蘇らせられるか
ホップウッド・ディプリー 村井理子/訳
亜紀書房 ¥2,860
ご先祖さまが建てた邸宅がイギリスにある!? 長年放置されて崩壊寸前!? たまたま見つけたネット記事をきっかけに、社交性抜群で超不器用な40代アメリカ人が修復大作戦をスタート。国民性の違いにもコロナ禍にも負けず奮闘するドキュメンタリーは、ワクワクの連続だ。