雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。14回目のテーマは「洗練された甘さ」。仕事仲間に推薦されたアフタヌーンティーのお店をご紹介!
「花鳥モチーフの壁紙を最近多く目にします。こちらはヴェルサイユ宮殿のマリー=アントワネットの部屋を思わせる雰囲気」(雨宮さん)
世界一のパティシエール、ジェシカ・プレアルパトさんによるアフタヌーンティー。英国式とは違い、サンドイッチなどのサレ(塩味)系はなく、厳選された果物、穀物などからなるヘルシーなスイーツが、コース料理のように順に運ばれる。1人分€65(シャンパーニュつき€85)
クラシックなのに、新しい。この軽やかさが今の気分
「食事のかわりにお菓子でいい」という人がいるけれど、私は絶対にありえない。けれども、パティシエと結婚していたくらいですから、甘いものを食べる機会は多く、名だたるパティシエさんのケーキは食べてきたと思います。昔は子供たちも連れて家族でアフタヌーンティーを楽しんだりもしていました。ただ、いわゆる今どきの美しいお菓子にはあまりそそられなくて、どちらかというと軽めで素朴なもののほうが好みです。
今回ご紹介するアフタヌーンティーは仕事仲間の推薦。最初にアンフュージョン(ハーブティー)が出てきたときから「す ごく好み」と直感するものがありました。選ばれし生産者による果物や穀物を主役に、甘味は精白されていない砂糖やハチミツを少々という具合に、素材へのこだわりもひとしお。アフタヌーンティーもこんなふうに進化しているのだと発見しました。お菓子好きの友人がパリに滞在するようなときにはぜひおすすめしたい場所。古きよきフランスを伝える空間で、きっと特別な時間を過ごせると思います。
Le goûter par Jessica Préalpato Hôtel San Régis
オートクチュール・サロンが立ち並ぶエリアにたたずむ名門五ツ星ホテル「サンレジ」。その100周年を記念して、’19年に世界一に輝いたパティシエール、ジェシカ・プレアルパトさんがオリジナルのアフタヌーンティーをクリエーションしている。
Data
12 rue Jean Goujon 75008 Paris
☎︎+33・1・44・95・16・16
水〜土曜
15:30〜17:30
https://www.hotel-sanregis.fr/fr/page/restaurant-champs-elysees.3029.html
シャンゼリゼ大通りやモンテーニュ大通りからも近いが、隠れ家的なホテル
もともとは1857年に建築された個人邸宅
コンビネゾンはセリーヌ。フィービー・ファイロ時代のもの。エルメスのレザーブレスレット(コリエ・ド・シアン)を合わせて
"Sous son allure classique, une sensation contemporaine s’invite.Même le goûter évolue avec son temps."
――クラシックな装いの中に、今という感覚が息づいている。 アフタヌーンティーも、時代とともに進化しています。