暑さ厳しく外出が億劫になりがちな今、おうちにいながらアートの世界に触れられる本をご紹介。毎月お届けしている連載「今月のおすすめ本」でこれまで紹介してきた本の中から、今回は「アート・美術」がテーマの本をお届けします。
『最後に、絵を語る。』
見て読んで楽しくディープにわかる日本美術案内
辻 惟雄
集英社 ¥2,530
伊藤若冲ら「奇想の画家」を世に知らしめ、92歳の今も現役の美術史家が、平安時代のやまと絵に始まり狩野派、円山派へと続く日本の絵画のメインストリームを語りつくす。国宝からマニアックな作品まで100点を超える図版とともに披露される、知識の広がり&深みといったら!
『日本美術・この一点への旅』
日本美術の至宝に触れる贅沢トリップのすすめ
山下裕二
集英社 ¥2,420
昨今の日本美術ブームを牽引してきた美術史家が、「コレを観るためだけでも遠出する価値あり」という約65件を厳選。埴輪、仏像、絵画、屛風、器など、美術館や寺院が誇る逸品を都道府県別に紹介していく。斬新で親しみやすい解説と豊富なカラー写真に、旅心をそそられる。
『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』
気づきと発見の連続。新たな世界への扉を開こう
川内有緒
集英社インターナショナル ¥2,310
気鋭のノンフィクション作家が、白鳥さんという全盲の男性と一緒に美術館や展覧会をめぐり歩く。ゴッホにピカソ、興福寺の仏像、空間全体で見せる現代美術のインスタレーション……。色を概念でしか知らない彼に説明するため、より細かく丹念に作品を見はじめる。白鳥さんと話すことで、視覚の不思議や人生におけるアートの意味、障害や幸せのあり方について考えるようになり、新たな扉がどんどん開いていく。紹介作品の画像もたっぷり。世界を広げてくれる贅沢な一冊だ。