エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! フランスで賛否両論を巻き起こした法廷小説『小さな嘘つき』、79歳&20代コンビが問題山積み団地で大活躍する『一橋桐子(79)の相談日記』など4冊を厳選。
『小さな嘘つき』
嘘でしか伝えられない本当の気持ちもある!?
パスカル・ロベール=ディアール 伊礼規与美/訳
早川書房 ¥2,640
5年前に起きたレイプ事件の被害者リザに、控訴審の弁護を依頼されたアリス。獄中で無実を訴え続ける犯人と戦う準備を進めるうち、彼女から思いもよらぬ告白をされる。〈本当のことじゃないの! 嘘をついたの〉と。中学で尻軽女と呼ばれていた少女が、嘘でしか伝えられなかった真実、思いとは!? #MeToo運動の足かせになりかねないとフランスで賛否両論を巻き起こした現役司法記者による法廷小説は、性被害や心の尊厳について、重く大切な問いを投げかけてくる。
『一橋桐子(79)の相談日記』
79歳&20代コンビが問題山積み団地で大活躍
原田ひ香
徳間書店 ¥1,925
ある密命を帯び、老朽化した団地の住み込み管理人となった掃除の達人・桐子と若き相棒・雪菜。平均年齢60歳のクセツヨ住人たちに敵視されてもめげず、逆に心を開かせてしまう。困った人や孤独な人を放っておけないふたりが、周囲を巻き込み問題を解決していく姿が痛快!
『エレベーターのボタンを全部押さないでください』
なんでもおもしろがれちゃう精神を育むエッセー集
川内有緒
ホーム社 ¥1,980
旺盛な好奇心と抜群の行動力で世界を広げ、柔らかで強靱なハートを磨いてきたノンフィクション作家による51編は、実に多彩。夜10時までに誰もがハンモックで寝る島での体験談あり、40歳で始めた不妊治療の話あり……。読み終えたとき、あなたも一歩踏み出したくなる。
『涙の箱』
シンプルで奥深い、ノーベル文学賞作家の大人向け童話
ハン・ガン きむふな/訳
評論社 ¥1,650
感受性が強すぎて「涙つぼ」とからかわれていた泣き虫の子供が、不思議な男と旅に出る。男が持つ箱には、さまざまな涙からつくられた色とりどりの結晶が詰まっていた。物語のテーマでもある「純粋な涙」の意味を知ったとき、読者の心にも消えることのない光が射し込むはず。