人々を最も惹きつけた俳優は? 注目の若手株は? ’25年のドラマを振り返りながら、エクラ韓ドラ班が語りつくす!
エクラ韓ドラ班
ライター 小田 香
第一次韓流ブーム時から韓国エンタメの記事を執筆。韓流ドラマの生き字引き級の情報通。
ライター 山崎敦子
ドラマはもちろん、KPOPサバイバル番組、Kミュージカルに夢中。年に5〜6回は渡韓。
編集K
ドラマは『冬ソナ』から、K-POPは長年のBIGBANGファン。1年間韓国留学経験も。
時間と製作費をかけた大作が目白押し! 実力&スター性をもつ俳優が大活躍
K ’25年の韓国ドラマもバラエティに富んでました。そんな中、今年の1位は『おつかれさま』に!
山崎 何回も泣かされました。
小田 ’25年は『おつかれさま』を筆頭にひと昔前の時代を描いたドラマが目立っていましたね。
山崎 日本でいうなら、“昭和”なレトロ感。『テプン商事』『パイン ならず者たち』『エマ』『100番の思い出』などなど、確かにいっぱい。
小田 ひと昔前、ふた昔前の時代設定って、セットに時間もお金もかかるから、それが許されるという韓国ドラマの背景もありますよね。
K そんな中でも『おつかれさま』は、やっぱり今年を代表する名作。
小田 特に主演のIU! あの子供を亡くした母親の演技、ちょっと神がかっていましたよね。
山崎 そうそう。しかも泣かせの演技だけでなく、ちょっとブラックなコメディシーンも、あんなにかわいく笑わせられるってすばらしい!
小田 そして、ヒロインとその娘役を一人二役で演じ分けて。時代も人もまったく違うのに、自然かつ違和感なくそれぞれを表現したのも見事。
山崎 一人二役という意味では『未知のソウル』で双子をひとりで演じたパク・ボヨンにもうなりました。まさに瓜二つなのに、当然だけど人格が違う。でも、これみよがしに変えているようにはいっさい見せない。そのうえ、ふたりが入れ替わるというむずかしい役柄設定なのに、どっちがどっちなのか、しっかりわからせる繊細さ。さすがです。
スターの存在感を再認識! 若手イケメンも続々
K 男性陣はどうでしょう?
小田 女性のほうが目立っていた印象だけど、あげるとしたら『トラウマコード』のチュ・ジフン。
山崎 確かに’25年はチュ・ジフンの年。百想芸術大賞も青龍シリーズアワードも『トラウマコード』で最優秀演技賞や主演賞を受賞しているし。
小田 出演作がとぎれないし、『愛は一本橋で』というラブコメまで。
山崎 そうなの。もはや大スターなのに、あんなベタなラブコメもやるんだ〜とびっくり。池に落ちてずぶぬれになっちゃうわ、脚立から落ちちゃうわと、体当たりコメディも惜しまず演じているのに感涙する。
K ソン・ジュンギが『マイ・ユース』で久しぶりにロマンスに戻ってきたのも話題でしたね。
小田 彼って、ここのところ『ヴィンチェンツォ』とか『財閥家の末息子』とか、映画では『ロ・ギワン』や『ボゴタ 彷徨いの地』など、殺伐とした役ばっかりやってたじゃない。
山崎 そうそう。でも、やっぱりジュンギにはロマンスが似合う。
小田 もともと童顔で、ちょっと甘さのあるきれいな顔。だから無理して汚さなくてもいいから、と思っちゃう。そういう意味では『マイ・ユース』は、キラキラしながらも、ちょっと年を重ねて苦労した感じが出ていてよかったです。
K 若手ではチュ・ヨンウがブレイクした年でもありますね。『トラウマコード』でのチュ・ジフンとのかけ合いが本当に楽しかった。
小田 時代劇『オク氏夫人伝』でタイプの違うふたりの男性を素敵に演じ分けていたのも印象的。ブレイクしたのは当然と思わせられました。
山崎 ブレイク前に100回ぐらいオーディションで落ちているんですよね、彼。『D.P.―脱走兵追跡官―』も落ちているの。実はかなり努力家でまじめ。そこも好感がもてる。
K 『暴君のシェフ』で、パク・ソンフンの代役として暴君役に抜擢されたイ・チェミンも人気が急上昇。
小田 去年のビョン・ウソクみたいな勢いを感じさせますよね。
山崎 顔だちも素敵だし、ヒロインのユナとは実年齢が10歳ぐらい離れているけれど、バランスもめちゃくちゃよくて、確かにキュンキュン度が高いかも(笑)。
小田 若手では私はやっぱりカン・ユソク。’25年は『瑞草洞〈ソチョドン〉』や『いつかは賢いレジデント生活』など群像劇がおもしろかったのも特徴だけど、彼はどちらにも出ている。
山崎 『いつかは〜』でボーイズグループTOMORROW X TOGETHERのヨンジュンとスビンと一緒に踊っているシーンでは、思わず歓喜しました(笑)。
小田 主役のタイプではないんだけど、脇でいい味出すんですよね。
魅力を重ね続けるアラフィー俳優にも注目!
K アラフィー世代では?
山崎 やはり『おつかれさま』で’24年に引き続き、百想芸術大賞助演賞に輝いたヨム・ヘラン。彼女の勢いは止まりません。釜山国際映画祭の上映作品『どうしようもない』の舞台あいさつでも、主演のイ・ビョンホンやソン・イェジンを上回るほどの歓声を受けていました。
小田 あとオム・ジョンファ。昔ながらのベテラン大スターの活躍が目立った’25年でしたが、その中でも『かけがえのない私のスター』はオム・ジョンファとソン・スンホンの2大スターのロマンスで、ツッコミどころ満載なつくりではあるんだけれど、やっぱりなんか違うんです。ソン・スンホンはかっこいいし、オム・ジョンファはかわいいの。
山崎 『パイン ならず者たち』のイム・スジョンにも1票。金の亡者にして恋人さえも自分のじゃまになったら殺してもいとわないコテコテの性悪女を演じているのが圧巻だし、そんな女のせつなさも品よくチラリとはさみ込むあたりはさすが手練れ。今後も楽しみなエクラ世代です。
K 今後といえば、チャン・ギヨンの『ダイナマイト・キス』は気になるし、’26年もパク・ソジュンのラブコメとか、コン・ユ×ソン・ヘギョ、ソン・イェジン×チ・チャンウクなど、大物スターコンビの大作が続々待機中。
小田・山崎 目が離せませんね〜。
オーラも演技力も全開。“’25年の顔”は、この人たち!
’25年の演技賞を総なめ
チュ・ジフン
コメディタッチのヒューマンドラマもベタベタなラブコメも軽々とこなして存在感の大きさを証明! 医療ヒューマンドラマの『トラウマコード』はシーズン2も決定した人気作に。
やっぱりロマンスが似合う!
ソン・ジュンギ
『太陽の末裔』以来、9年ぶりのロマンス作品『マイ・ユース』に主演。その甘さも繊細さももちろん健在。幸薄系主人公を淡々と自然体で演じる姿がかえって胸にしみる。
もはや俳優としてもトップ
IU
BTSのジョングクも憧れるトップアーティスト。『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』で絶賛された演技力にもさらに磨きがかかり、今や俳優としてもゆるぎない存在に。
繊細でキュートな演技派
パク・ボヨン
『未知のソウル』では人格正反対の一卵性双生児役に挑戦。しかも、そのふたりが入れ替わるという難役。つまり、2役ならず4役!? 演技派の誉れ高きボヨンだからなせる技!
’25年に大飛躍! 今後も注目のライジングスター
新人でもカリスマ性抜群!
イ・チェミン
『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』『生まれ変わってもよろしく』で脇役ながらもカリスマ性あるかっこよさが話題に。代役主演の『暴君〜』で、ついに人気沸騰。
味のある演技が光る!
カン・ユソク
『おつかれさま』『いつかは賢い〜』『瑞草洞』と’25年はいずれも話題作に引っぱりだこ。脇役ながら、味のある演技で注目度も急上昇。’26年2月には日本でファンミも開催。
大ブレイクは努力の賜物
チュ・ヨンウ
有名モデルだった両親譲りの長身(186㎝)と優しい顔だち。なのに、オーディションに落ちること100回以上。それでもあきらめない精神力もすごい。歌もピアノも上級者な多才な人。
アラフィー俳優も健在。この人たちなくして名作なし
傑作にこの名脇役あり!
ヨム・ヘラン
舞台出身の演技力と味わい深い表現で作品を盛り上げる唯一無二の存在感。『おつかれさま』ではたくましく優しいオンマ(母)役で視聴者を涙の渦に。『瑞草洞』にも出演。欠かせない脇役。
やっぱり永遠のヒロイン
オム・ジョンファ
歌姫にしてロマンスヒロインを演じ続けるトップ俳優。『かけがえのない〜』でかつてはトップスター、今では平凡な中年女性役に。キュートなコメディエンヌぶりは永遠。
悪女役で新境地を開拓
イム・スジョン
『ごめん、愛してる』などのヒロインを演じてきた彼女が『パイン〜』では年の離れた富豪夫を操る成り上がり妻に。徹底した悪女っぷりにせつなさもチラ見せさせる技量はさすが。