祝 還暦! 小泉今日子さん著の猫エッセイ『新装版 小雨日記』発売記念トークショーをレポート!

祝 還暦! 小泉今日子さん著の猫エッセイ『新装版 小雨日記』発売記念トークショーをレポート!

祝 還暦! 小泉今日子さん著の猫エッセイ『新装版 小雨日記』発売記念トークショーをレポート!

2026年2月4日に60歳のお誕生日を迎えた小泉今日子さん。還暦を記念して猫エッセイの名作を『新装版 小雨日記(こさめにっき)』として発売。1月28日(水)には「刊行記念イベント 小泉今日子トークショー」が開催され、書籍に収まりきらなかったエピソードや本人による朗読を披露した。特別な一夜となった、その様子をレポート。

小泉今日子 小雨日記 トークショー 

『小雨日記』とは

小泉さんと9年間一緒に暮らしたロシアンブルーの愛猫・小雨の目線から、キョーコを観察するというユニークなスタイルで書き綴られたエッセイ。大島弓子さん原作の同名漫画を映画化した『グーグーだって猫である』の主演をきっかけに雑誌連載として始まり、2011年に1冊の書籍にまとめられた。『新装版 小雨日記』では新たに書き下ろしたエッセイを収録する。オールカラーの本書では歴代の猫たちの愛くるしい姿、そして自然体の小泉さんを捉えた写真も見どころのひとつ。

『新装版 小雨日記』
小泉今日子
KADOKAWA ¥1,980

猫たちとの暮らしを重ね、新装版を出版することに

小泉今日子 小雨日記 トークショー 風景

ファンが待ちかねるなか、白のワントーンコーディネートでステージに現れた小泉さん。オールインワンににレースのインナーを合わせ、格好良さと華やかさを兼ね備えた装いはオーラたっぷり。一気に湧き立つ会場に向け「こんばんは、こんなにたくさん、どうもありがとうございます!」と挨拶、続けて駆け付けた多くの来場者に感謝を伝えた。

まず、新装版を刊行することになった経緯については?
「オリジナルの発売からしばらく経ってなかなか手に入りにくくなり、写真もちゃんと見せたいけど文庫だと良さがなくなるから、新装版を出しませんか? と連載当時の編集担当者さんに声をかけていただきました。小雨とお別れしてから、ほかの猫ちゃんたちとも生活をしていたので、そういうこともお伝えできたら新装版にできるかなと思って。じゃあやりましょうかと、こういう形になりました」(以下「」内はすべて小泉さん)

イベントの前半は、小泉さんおひとりでトーク。エッセイを振り返りながら、小雨との思い出話や、その後迎え入れた猫たちとの暮らしなど話してくれた。

小泉今日子 小雨日記 トークショー 会場風景

会場では、小雨や児玉、小福田、冬子の写真が飾られて。

小林聡美さん、もたいまさこさんがくれた小雨とのご縁

3人姉妹の、真ん中のお姉さんは猫が大好きで、よく捨て猫を拾ってきたことから、小泉さんにとって猫は子どもの頃から身近な存在だった。芸能活動のために15歳で家を出てからは、あまりにも忙しい日々の中で動物と一緒に暮らすことはできないと思っていたけれど、ある時運命の出会いが訪れたそう。

「これインタビューでの鉄板なんですけど、一度ひとり暮らしではなくなったことがあって、しばらくして再びひとり暮らしになったんですね(笑)。その時に、人と暮らせたから猫と暮らせるかもしれない、と気持ちに変化が。当時よく共演していた小林聡美さん、もたいまさこさん、お二人が所属していた芸能事務所の社長さんの3人に『飼うならこんな猫がいい』とお話する機会があったんです。そしたら次の誕生日の頃に、青山のペットショップにロシアンブルーの赤ちゃんがいるから見に行きなって言われて。もう目が合った途端、福音のように、鐘の音が聞こえた気がしました。この子を連れて帰ります、と伝えてお会計をしようとしたら、お店の方が“いただいています”と。再びひとり暮らしになることへの彼女たちからのエールというか、プレゼントしてくれたのが小雨さんだったんです」

小泉今日子 小雨日記 トークショー 風景 再びひとり暮らしに

愛猫との幸せな時間と、耐え難い別れ

新装版を刊行するにあたり新たに書き下ろされた前書きで、“私の生活に愛と秩序を与えてくれた”と小雨との暮らしを振り返る小泉さん。感謝と愛をトークショーでも語ってくれた。

「猫と1対1で暮らすというのは小雨が初めてだったんですけど、こんなに心地のいい暮らしがあるのかというのが最初の印象でしたね。帰り道に、この角を曲がって次の角を曲がって家に着いたら小雨に会える! と頭の中が猫でいっぱいになるんですよ。毎日会うことができるのに、そんなふうにもうすぐ会えると思える存在は初めてかもしれない。恋愛をしている時も瞬間的にはあるかもしれないけど、それを継続できるかというと、ちょっと私は得意じゃないみたいで(笑)。自分以外の何かを意識する時間が増え、それがほんとに一緒に暮らせて良かった。その分小雨がいなくなった時の悲しさと寂しさは、他に経験がしたことないくらいのものでした」。

小泉今日子 小雨日記 トークショー 

喪失感を経て、再び始まった猫ライフ

小雨との別れを乗り越えることが辛く大変だったため、しばらく猫は飼えないと思っていたそう。月日が経ち、小雨が夢の中に現れたことをきっかけに再び猫との暮らしを始めることに。

「小雨とは葉山で暮らしたこともあって、家の前にある砂浜で小雨と遊んでいる夢なんですよ。楽しいねって言って目が覚めました。その夢を見た翌日ぐらいに、保護猫活動をしているボランティアさんのところに黒い猫がいると、友達から写真が送られてきて。小雨が背中を押すではないけれど、夢は『もういいよ』という合図なのかもしれないなと感じ、その猫を迎えに行きました」

小泉今日子 小雨日記 トークショー 風景 猫と暮らし始めることに

憧れの人、大島弓子さんに恩返し

保護猫の双子姉妹・児玉と小福田さん、そして小泉さんの亡き母親から引き継いだ猫・冬子との暮らしの様子は新装版に。また、本書には映画『グーグーだって猫である』の原作漫画の作者、大島弓子さんとのエピソードを掲載。小泉さんにとって大島さんは、映画に主演するずっと前から、大きな影響を与える存在だった。

「大島さんが描かれる世界観が血となり骨となり、その私から色々な作品が生まれた。精神など築くために、すごく影響を受け、必要だった人。エッセイにも書きましたけど、大島さんが手塚治虫文化賞の短編賞を受賞されるにあたり、代わりに授賞式に出席してくれないかと担当編集の方からご連絡をいただいたんです。大島さんからお手紙を頂いて、もう待ちきれなくて家の玄関で開け、読み終えると号泣。私の心を育ててくれた大切な人の代わりに授賞式に行くということで恩返しができると思ったら、もう泣けてきちゃって。今でも大切な思い出です」。

トークコーナーの後には、本書から数篇のエッセイを抜粋し小泉さんが朗読。エッセイの中で童謡を綴った部分は生歌を披露し、優しく温かい歌声に会場からは拍手が。「月日が経って読み返してみると、小雨側から観察しているスタイルで書いてはいるのですが、日記を読み返しているような気分。エッセイとして残っていると改めていいなと感じました」と当時のことをしみじみ振り返った。

小泉今日子 小雨日記 トークショー 風景 憧れの人、大島弓子さんに恩返し

ツアー後は「これから、どう生きるか」をじっくり考えたい

小泉今日子 小雨日記 トークショー 風景 これから、どう生きるかをじっくり考えたい

イベントの終盤は、事前に来場者から集まった様々な質問に小泉さんが回答。
「一日の中で、一番大事な時間は?」という質問では、朝型であること、執筆時間についても言及した。
「最近は4時、5時に目が覚めちゃう。絶対に仕事の連絡も来ないし、街も静かで、時間を独り占めしていような気がする。仕事に行くまでに余裕があるから、韓国ドラマを観たり、本を読んだり、家事をしたり。そういうことが捗り、今は朝が1番大切な時間ですね。執筆も昔は深夜から朝にかけて行っていたけど、今は早朝に」。

還暦を迎える今年は、近年では最大規模のホールツアー『KK60 ~コイズミ記念館~』を開催するなど精力的に活動。今後の予定について質問されると、休養期間を取る予定であることを明かした。
「ツアーが5月に終わるので、その後にちょっと休養期間をいただいて、この後どうやって生きていこうかを久しぶりにじっくり考える時間にしたい。旅行に出かけて、いろんな土地の空を見上げて。そういうことをずっとできていなかったので、休む中で何か芽生えるかもしれません。今は執筆活動をしていないのですが、文章を書くのは好きなので、それも含めて考えたい」。

イベントの最後には来場者全員と一緒に記念撮影。「この本を買ってくださり、お集まりいただきありがとうございます」と感謝の思いを伝え、締め括った。

小泉今日子 小雨日記 トークショー 来場者全員と記念撮影

来場者全員と、笑顔でパチリ!

小泉今日子 新装版 小雨日記
『新装版 小雨日記』 公式サイト

取材・文/横溝桃子

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