クイーンを良く知る音楽評論家の東郷かおる子さんと、熱烈なファンの美容愛好家・野毛まゆりさんに、大ヒットした映画『ボヘミアン・ラプソディ』が我々に与えた影響や、クイーンの魅力についてお話しいただきました。去年『ボヘミアン・ラプソディ』をきっかけに再燃したクイーンブーム。そして来年1月には待ちに待った来日コンサートが開かれます。
クイーンの魂を伝える来日コンサートが楽しみ!
「クイーンのパフォーマンスは異次元の感動を与えてくれます」(東郷さん)
「ボヘミアン・ラプソディを50回見て50回号泣しました!(笑)」(野毛さん)
野毛 映画『ボヘミアン・ラプソディ』が爆発的にヒットして、若い世代にクイーンファンが増えたのはなぜだと思われますか。
東郷 物語の最後に流れる『ライヴエイド』での、圧倒的なパフォーマンスの力でしょうね。私も会場にいたけど、あの日のステージはすごい!のひと言に尽きます。ほかの出演者と同じ20分の持ち時間なのに、終わってみたらクイーンしか記憶に残ってない(笑)。観客全員がフレディの催眠術にかかったようで、ふだんは声を出したりしない私までがフレディのかけ声に合わせて、「エーーオ!」って叫んでましたから(笑)。
野毛 確かにクイーンが登場すると、ステージの空気が一気に変わりましたよね。フレディは唯一無二のエンターテイナーだと思います!
東郷 今、洋楽ロックは元気がないし、音楽自体のパワーも落ちています。若者が魅力を感じているのはヒップホップやダンスだし。でも時代は変わっても、すばらしいものを真正面から見せられると人は度肝を抜かれ、感動するんです。ライヴエイドは日本でも衛星中継されたんだよというと、若い子は「えー、マジですかっ!?」って、うらやましそうな悲鳴を上げますから。
野毛 クイーンブームをきっかけに、少し前の音楽やアートが見直されるかもしれませんね。
東郷 野毛さんのいうとおりです。ロックが一気に元気を取り戻すことはないだろうけど、ネットばかりに頼らず少し視野を広げてみると未知の感動に出会える、それをあの映画が教えてくれました。だって、あらゆる世代の人たちが異次元の感動を味わい、号泣したんですから。
野毛 はいっ! 私も『ボヘミアン~』を劇場で50回見て、50回号泣しました(笑)。そのクイーンの演奏を生で味わえる来日コンサート『クイーン+アダム・ランバート ザ・ラプソディー・ツアー』(2020年1月)を楽しみにしている、年下の友人がたくさんいます。ブライアンのギターを生で聴いたら、あまりの迫力にビックリするだろうなあ。
東郷 クイーンの魂を絶やしたくない、それを若い世代に伝えたい。ブライアンもロジャーも、自分たちの音楽に対する責任感があるからステージに立つのでしょうね。
エクラ 改めて、おふたりにとってクイーンとはどんな存在ですか?
東郷 編集者として一番成長できる時期に最も取材をしたのがクイーンです。洋楽ロックの黄金期を彼らと過ごせて幸せでした。「ありがとう」のひと言を伝えたいですね。
野毛 美しいもの、芸術的な存在は人の心を元気にする、それを教えてくれたのがクイーンで、今、美容愛好家としての私があるのは彼らのおかげです! まだクイーンを知らないかたにはぜひ、彼らの音楽を聴いてみて、知っていただきたいです!