白米のおいしさをより一層引き立たせてくれる“ごはんのおとも”。今回は、おいしいものが大好きなJマダムが作る「母から受け継いだ味」を紹介します。
市販品もひと手間かけて オリジナルの味わいに
おいしいものが大好きで、週に一度は食べ歩きに出かけるという菅井さん。外で気に入った料理があれば、必ず自宅で再現する。
「わが家のごはんのおともも、そうやってできたものがいくつもあります。最近のヒットは、天かすと刻みねぎをだしじょうゆであえたもの。三重県の関宿で売られていた『たぬき俵にぎり』というおにぎりがすごくおいしくて、帰宅してさっそく作ってみたのです。関宿のものはめんつゆのような甘味がありましたが、私は甘さ控えめのだしじょうゆを使い、細かい刻みのりをトッピング。天かすはできるだけいいものを使うと、コクがありつつあっさり仕上がりますよ」
また、母の味をそのまま受け継いだごはんのおともも。
「子供のころ、母が自分で大根や白菜のお漬け物を手作りしていました。その古漬けを、ごま油と鷹の爪で炒め、砂糖、しょうゆ、酒で味つけしたものがおかずの一品になることも。そのせいか、今でもお漬け物はそのまま食べるのではなく、ちょっと手を加えることが多いです。例えば、母も大好きな桝俉の『黒豆醤油大根漬』は、輪切りよりも細切りにしたほうが歯応えがいいように感じます。そこに、八幡屋礒五郎の『七味ごま』をかけるのが今のブーム」
大根の葉とちりめんじゃこのごはんのおともも、母の言葉が生きている一品。
「大根の葉で、よく母が“軟らかいところ”と表現していた部分なのですが、根元10㎝から先の、葉を落とした茎の部分を使います。この茎を刻んでさっと湯通しし、半生のちりめんじゃことごま油、減塩しょうゆ、みりんで炒めます。火を止めてからクルミパウダーをかけるのが私流。ほのかなクルミの苦味で大人向けのおともに仕上がります。夫はこれでビールを飲むのがお気に入り」
ほかにも、母からのおすそ分けが菅井家の味になったものも。「塾や介護施設などを経営していた母は幅広い年齢のかたがたとお付き合いがあり、いただきものが多いので、私もよくおすそ分けにあずかります。10年ほど前にいただいた『わが家の佃煮』は、セットされたかつお節、塩昆布、ちりめんじゃこ、白ごまを指定量の調味料であえるだけ。私はしょうゆを減塩しょうゆに替え、砂糖を指定の半分の量で作ります。おにぎりにしてお弁当に詰めると、子供たちが喜んだものです。ごはんのおともはとても小さな常備菜ですが、出番が多いのでいつのまにかわが家の味になっているようですね」
じゃこと大根茎の炒り煮。クルミパウダーで大人味に。
『わが家の佃煮』はおにぎりにも。混ぜたごはんを握っても、具にして大根の葉で巻いても美味。
天かすをだしじょうゆとねぎであえた一品。