『20世紀のポスター』展、幾何学的デザインの共鳴。

東京都庭園美術館にて、『20世紀のポスター[図像と文字の風景]-ビジュアルコミュニケーションは可能か?』(~4/11)が開催中です。

庭園美術館といえば旧朝香宮邸で、旧朝香宮邸といえば”個人的に住みたい家No.1”。なんなら、このベランダだけでも…という私情はさておき、アール・デコの意匠が随所に凝らされた建築ですから、近い時代の展示物はぴたりとハマります。

今回の展示作品のメインとなるのは、1950~60年代のインターナショナル・スタイルのポスター。色面やタイポグラフィによる、シンプルに徹したデザインがとても粋です。その源流はロシア・アヴァンギャルド、バウハウスなど、戦前のモダンな構成主義にあるため、アール・デコの幾何学牲ともマッチしていますね。

そのポスター群は饒舌というわけではなく、「大学の講義とクラシックの演奏会のポスターにはいかなるデザイン的な違いが?」と問われると困るところもあるのですけど、わかりやすいメッセージとは別次元の美が、何かを期待させるのは確かです。

展示を見て行くと、本館2階の照明と展示作品が連関していたような気がしないでもありません。円や弧、三角形、ドレープ感……。ちょっとマジカルな星のお部屋には、エル・リシツキーの、目に見えて男女が連帯している『ソヴィエト連邦展/チューリッヒ工芸美術館』があったりします。

何やらムズカシそうなタイトルの展覧会ではありますが、美味しいマリアージュの体験会に出かけるような気持ちで楽しんでみましょう。ホワイトキューブの新館では、インターナショナル・スタイル後の展開が展示されています。
(編集B)

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