猫好きさんちのかわいい子たちの様子を毎月お届けする連載4回目。ある時から、スマホの写真アルバムが「ほぼ猫」の状態になったという、幸福の“猫ばか”生活を始めてまもない料理研究家・平野由希子さん宅を取材!
クミン ♂ ボンベイ 4カ月
細身の体にアンバーの目と赤いリボンが素敵なクミン。「今は活発そのもので、私が家にいるときは、ほとんどお昼寝しませんね」
平野さん宅は、築100年近い集合住宅の中のメゾネット。漆喰の白壁やアーチ窓など、洋風建築にしなやかな黒猫の姿がよく映える
(左)梯子を器用に上って、ル・クルーゼ鍋が並ぶ棚を冒険。クミンは鍋に入るタイプ。
(右)紙袋の感触や音が大好きで、こちらにも入りたがる。「クミンをテーブルに上がらせたくないから、今はこの窓辺が私のパソコン作業場になっています(笑)」
平野さんが取材中や外出中のときは、階下の部屋で過ごす。お気に入りはハンモック。リラックスした顔をのぞかせて。(撮影/平野由希子さん)
「この子が来て、家の景色も人との話題も変わりました」
長い階段をスタタタタ。カメラのストラップを見かけたら即じゃれ!漆喰(しっくい)壁の空間を黒い子猫が躍動する。
「些細な移動からお風呂場まで、とにかく私のあとをついてきます。少々やんちゃで、しつけの真っ最中です」
平野さんがボンベイの子猫、クミンを迎えたのは、今年の1月。
「15年前にここへ越した当初、黒猫がいたら似合うだろうなあと思っていました。でも、過去につらい別れを経験したことと、仕事柄もあって、猫との暮らしは封印していたんです」
それが昨年、知人宅を訪れたときに、猫たちが器や美術品が飾られた空間を自由に歩く姿を見て、封が解けるのを感じたそう。
「今は顔を寄せ合って寝るのがなにより幸せ。猫を迎えて、人との話題も変わった気がします。しつけ話から友人の子の離乳の苦労話になったり、留守番中のクミンのことで気もそぞろな私に、『自分も子供たちがかわいくて気が気じゃなかった』と父が打ち明けてくれたり。愛すべきものがいる生活を、全力で満喫しています」