ごく短く端的で、ちょっとだけ具体的な看板に惹かれます。「おわかりですね?」と見る側に委ねてくるところに、意思疎通の楽しみが隠れているようで。
1枚目、「泥棒侵入禁止」。余裕の表情でお邪魔したものの、泥棒のほうに分類されたらどうしようか……。一抹の不安がないわけではなし。
2枚目、「ここが入口です」。ずいぶん狭いので、聖書の「命に至る門」を思い出しました。郵便屋さんなら、そんな迷いは生じません。ただ、「郵便受け」「投函口」などと名詞で書くのを避けた理由が知りたい。
3枚目、「あなたは本町ですか」。全国的に色んな本町があるはずですが、あいにく私は。こちらは他の地区からのゴミ出しへの警告と受け取りました。なかなか立派な誂え品ゆえ、自治会で文案を練ったものなのかも。
最後は、きっと今ごろ出されているであろう通行止めの看板です。1100年以上の歴史が込められた6文字の問答無用感がすごい。今年は技術継承のため、半数ほど鉾建てが行われたようですが、あくまで見物謝絶。来年こそは山鉾巡行も叶いますよう、新型コロナウイルスの調伏を願ってやみません。
(編集B)