「実りの秋は最も気持ちが高まる季節。秋の花材にはどこか渋さがあって甘くなりすぎない。ファッションやインテリアと同じように、シックな色みでお花もまとめてみると素敵です」。今注目の花生師・岡本典子さんに自宅での旬の花の楽しみを教わった。
秋にアジサイ。この時季にしか味わえない深い色調に惹かれて
「秋色アジサイは大好きな花のひとつ。この時季のアジサイは、紫系なのに青や赤が入り混じるひと言では表せない色みや、種類の豊かさにとても惹かれます。ドライフラワーにもなりやすく、1~3日ほど生花で眺めてからドライにして生の花からの色の変化を楽しめるところも魅力。アジサイだけでも十分素敵ですが、おすすめは蔓草、実ものをプラスすること。より動きや質感の違いが出て、簡単にこなれた仕上がりになります」
秋色アジサイのほかは茎がすっと伸びたユーパトリウムと蔓性のヘクソカズラ、黒紫色の実がなるビバーナム ティナスベリーも少々。花器は飾りたい場所に置き、眺める高さを意識しながら生けて。
撮影/加藤亜希子(husband.) 取材・原文/髙井法子 ※エクラ2021年11月号掲載