注目の花生師・岡本典子さんに教わる、秋の花の楽しみ方。今回は、秋の花の代表格として人気を集める「コスモス」をきれいに飾るコツを伝授。
チョコレートコスモスがきわだつ柔らかトーンの花をコーディネート
花というと鮮やかな色に目を向けがちですが、シックなチョコレートコスモスは、毒っぽくもしゃれた雰囲気がお気に入りです。同系色で淡いトーンの草花でまとめると、褐色の花と繊細な茎がよりきわだちます。花姿や茎のラインががらりと変わるものを選び、自然なフォルムを生かしながら。「蝶が止まりたくなるような」小さな空間を意識して生けると、なんともいえない情緒が生まれます。チョコレートコスモスは、花びらが散りやすいですが、花が散ったあとの芯もきれいですよ。カカオのような香りがすることも。
品のいいニュアンスを醸し出すのはバラ“Y-ラロック”やクレマチスシード、セルリア、ユーカリ“ポポラスベリー”。そして、タケニグサでゆったりとした流れを。沿道で見かけるような植物をエレガントな足つき花瓶にあえて生けて。
撮影/加藤亜希子(husband.) 取材・原文/髙井法子 ※エクラ2021年11月号掲載