「器」が変われば食卓も変わる。毎日の食事に大切な役目を果たしている器。食にまつわる仕事をしている人はどんな器を使っている? 今回はスタイリスト 城 素穂さんのお気に入りの逸品をご紹介。
「私にとって使える器とはつい手にとってしまい、いろいろな料理が盛れる汎用性があること。ときめくのは多少緊張して使うことを強いられても、それが心地よく、豊かさを感じられる器です。作家ものも量産品も人の手の跡が感じられるものが好き。主張しすぎず、さりげないけれどしっかりとした技術のもとにつくられた器に惹かれます」
城 素穂さんの「ときめく器」
1.食卓になじむオールドバカラ
きっかけは夫が購入した2客のオールドバカラのワイングラス。「バカラは重々しく華やかなイメージで私たちの食生活には合わないと避けていたのですが、薄づくりでとても品があり、スッとなじみました。以来少しずつ集めています。ほかのガラスにはない透度と硬さを感じ、口当たりだけでなく気持ちまでもキリッとします。ワイングラスではワインや炭酸水を、タンブラーでは夫はウイスキー、私は薬草酒などを飲んでいます」。
2.料理がみずみずしく、映える
個展で出会ったピーター・アイビーのφ25㎝の平皿。「薄いオリーブグリーン色で、気泡が入っていたり、揺らぎがあって柔らかさを感じるガラスです。6枚あり、来客時には冷たい前菜の盛り合わせを必ずこちらで。魚のカルパッチョなども映え、盛った料理をみずみずしく見せてくれるガラス器です」。
城 素穂さんの「使える器」
1.気負いなく使える頼もしさ
「気軽に使え、汎用性があるものをと探し、思い浮かんだのが実家で使っていたロイヤルコペンハーゲンの皿。ケーラーから復刻されたと知り28㎝の『ウワスラ』オーバル皿を6枚入手しました。カレーやパスタ、ワンプレートディッシュにと盛りやすく、楕円なのでほかの器と並べて置きやすい。量産品ですが、職人が一枚ずつ釉薬をかけていて、人の手が見える感じも気に入っています」
2.ステーキにはこの皿を
「富井貴志さんの白漆皿は来客時にメイン皿として使いたいと思いφ27㎝を6枚購入。フォルムは洋皿ですが、和洋問わず使え、グレーっぽい白漆の色はどんな料理も映えます。漆器なのにナイフやフォークも使え、わが家はステーキのときはこの皿と決めています。軽くて、洗うときなど扱いもラクです」