なぜ私の家族は、私の会社はこうなんだろう……。あなたを悩ませている問題は、本当に個人レベルのものだろうか。背後にある社会の仕組みや矛盾が大きく関係しているのでは? 人気女性作家の社会小説は、あなたの視野を広げて考えを深めてくれるに違いない。アラフィー世代必読の既刊の名作6選をご紹介。
ネグレクト
『つみびと』山田詠美
中公文庫 ¥792
大阪の2児放置死事件を基にした小説。子供たちの死の原因は母親だけにあったのか。彼女も受難者では? 痛ましい事件に真正面から向き合い、社会や大人の責任を問うている。
パンデミック
『夏の災厄』篠田節子
角川文庫 ¥924
「コロナを予言!?」と話題になった本。郊外の町で日本脳炎のような症状の住民が続出。保健センターの職員が対応に追われるが……。非常時に明らかになる行政の暗部が不気味。
少年非行
『あしたの君へ』柚月裕子
文春文庫 ¥704
主人公は家庭裁判所調査官補で研修中の大地。彼が向き合ったのは窃盗の少女などだったが、全員簡単には心を開かない。身近な問題の本当の解決策に迫るヒューマンストーリー。
裁判員制度
『坂の途中の家』角田光代
朝日文庫 ¥792
刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子供を殺した母親の証言を聞くうちに彼女とわが身を重ねはじめる。自分に圧力を加えていたものに気づく女性を描いたサスペンス。
政治運営
『永田町小町バトル』西條奈加
実業之日本社文庫 ¥902
行動力を買われて国会議員になったキャバ嬢のシングルマザー・小町が女性に不利な現状を打破しようと奔走する。時代小説で直木賞を受賞した著者が描く現代ものは痛快!
学歴格差
『彼女は頭が悪いから』姫野カオルコ
文春文庫 ¥957
女子大生・美咲は東大生による集団わいせつ事件の被害者? 彼らをダメにした勘違い女? 世間から誹謗中傷を受ける美咲を通して、格差意識をあぶり出した問題作。