猫好きさんちのかわいい子たちの様子を毎月お届けする連載の15回目。今回は、産婦人科医 高尾美穂先生の愛猫をご紹介。猫の数に言及するときは必ず“人”で数えるほど、先生の愛は深かった! そして連載史上、出演猫数最多記録更新のめでたき回です。
銀 雑種 6歳・♂
高尾先生の愛情を7㎏超の体でしっかり受け止める、文字どおり“黒一点”の男の子。「色にちなんだ名前をつけたかったのですが、知人にすでに黒ちゃんがいたので(笑)」
きー 雑種 6歳・♀
今回一番怯えてしまった女の子。名前は「カギしっぽ」に由来。「私のことを一番好きなのがきーちゃんですね」と先生。「帰宅したときに、玄関のスリッパの上にのって待っていてくれることも」
なな 雑種 6歳・♀
「ななは絶対に“私きれいでしょ?”って思ってる、女優猫ですね」と高尾先生。きーとなながまんじりともせず見つめているのは編集スタッフ。なぜそこまで不思議そう? メガネのせい?
先生の優しい語りかけに落ち着きを取り戻した銀を撮影。さすがヨガマスター!という腰の折り方。猫たちはヨガよりもヨガマットの踏み踏みが好き(ゆえにボロボロ)。ちなみに先生のペット歴は、小さいころから保護犬がメイン。保護犬と保護猫が重なった時期もあったが、「同じ種類でしかも3人というのは初めてですね」
「人のそばで生きる動物たちには幸せでいてほしい」
取材隊の来訪に戦慄し、この世の終わりかのように逃げ惑った猫たち。3匹とも高尾先生が’16年に迎えた保護猫で、母親が同じきょうだいだ。
「あるとき友人から、保護した猫が妊娠していると連絡があったんです」
3匹生まれる子猫のうち1匹はあてがあるから、残る2匹を飼えないかとの打診だった。ご縁を感じて獣医さんのもとを訪ねると、なんと生まれたのは5匹で、3匹が残っていた。
「私、産婦人科医ですけど、数を間違えるなんてことある?って驚きました(笑)。2人だけもらって帰るつもりでしたが、『餌代などがちょっと増えるだけですよ』なんていわれて、全員引きとることにしました」
多忙な生活の中でも、先生と猫たちのコミュニケーションは密だ。
「“猫部”といって、猫じゃらしで運動をしてもらいます。その反応もさまざまなら、性格もさまざま。ななちゃんはすり寄るのがうまく、私と誰かが一緒だと必ずその間に入ります。オンラインミーティング中なら、カメラとの間にも。きーちゃんは朝ごはんの催促を欠かさない、猫らしい子。銀ちゃんは体は大きいけれど、2人に甘える弟分という感じです」
帰宅時間については出がけに報告。
「今日は早く帰って来るよとか、今日は遅くて8時半くらいになっちゃうよって伝えると、わかってくれてるみたいです」
とはいえ以心伝心ばかりではない。
「私、自己肯定感が低いほうではないので、飼い主としてよくやってると思ってるんですけど(笑)。まれにトイレじゃないところにおしっこがしてあると、何がダメだったのかな?って真剣に考えます。この子たちは保護されて不安な状態のお母さんから生まれてきて、きょうだいも別れてしまって、完全に安心するというのはむずかしいのかもしれません。でも、人のそばで暮らす以上、できるかぎり幸せに暮らしてほしい。それはあらゆる保護猫、保護犬に対して思いますね」