働き方も多様化する時代。高齢者の就業率が増えているとはいえ、60歳からの働きに不安を感じているという人も多いはず。そんな皆さんの不安に社会保険労務士・佐佐木由美子さんがアドバイス!
Q.今から取得するのにおすすめの資格はなんですか?
A.登録販売者、診療報酬請求事務などの医療事務系は仕事につながりやすい。
高齢化はさらに進むので、常に人手不足の医療系、福祉サービス系は雇用の可能性が高いといえます。ドラッグストアなどで一般用医薬品の販売ができる登録販売者資格や、医療事務で役立つ診療報酬事務能力検定は実務に結びつきやすいはず。介護福祉士もニーズはありますが、体力も必要で、人のお世話や支援に関心がないと続けるのは厳しいと思います。受給要件を満たせば、約1400講座を対象に、キャリアチェンジやスキルアップを目ざす人を支援する教育訓練給付制度もあるので、ぜひ利用して。
教育訓練給付制度
| 種類 | 給付率 | 対象となる訓練 |
| 専門実践教育訓練 |
最大で受講費用の70% 年間上限56万円(最長4年) |
特に労働者の中長期的キャリア形成に資する教育訓練が対象 |
| 特定一般教育訓練 | 受講費用の40% 上限20万円 |
特に労働者の速やかな再就職及び早期のキャリア形成に資する教育訓練が対象 |
| 一般教育訓練 | 受講費用の20% 上限10万円 |
その他の雇用の安定・就職の促進に資する教育訓練が対象 |
Q.これから注目すべき分野はありますか?
A.デジタル分野は道が開ける可能性が大。経験×ITスキルを強みに。
やはりデジタル系です。平均賃金が高くニーズは増える一方で、時間と場所を選ばず、柔軟な働き方が可能な点も魅力。ふだんパソコンを使っているかたであれば、毛嫌いせずにプログラミングなど学んでみると新たな発見ができるかもしれません。58歳からパソコンを独学で習得して80代でプログラマーとなった若宮正子さんという大先輩も。経験×ITスキルは強みになります。ハローワークの公的職業訓練にはデジタル分野の講座が多く、内閣府の男女共同参画局でも今年4月から女性デジタル人材育成プランが決定されました。今からデジタルスキルを身につけても遅くはありません。
●マナビDX
女性デジタル人材育成に向けた各種支援
Q.手に職がなくても起業はできますか?
A.自分の中に眠っているお宝能力があるかもしれません。
包丁研ぎが上手で、まわりの人の包丁を研いで喜ばれていた女性に、サブスクでお金をいただいたら?とアドバイスしたことがあります。日ごろの生活や趣味の中にも、自分では気づいていないお金になるスキルが眠っているかもしれません。会社を設立しなくてもHPを立ち上げたりSNSで作品を発表したり、パソコンひとつあれば誰もが独立できる時代です。まずはネットで情報収集するなど自分で調べて考える力をもつこと。起業の勉強や相談をするなら公的なサービスが安心です。まずは副業から試してみるのがおすすめ。
●日本政策金融公庫 創業支援