実際に、アラフィーが老後資金を今から作っていくには、何から始めるべき? ファイナンシャルプランナーの藤川太さんが、具体的なステップをアドバイス。
多くの老後資金準備には無理のない投資を考えて
預貯金だけではなかなか増えない超低金利時代。老後資金を投資で増やすなら、金額の目安は?
「2つのステップで考えます。まず、今後5年以内に大きな出費がないかを確認し、あるならそれを預貯金でとっておきましょう。そして、それ以外のお金のうち『半分程度に減ってもいい』と思える金額が投資に回してもいいお金です」(藤川太さん、以下同)
投資額はこう考えよう!
▶自由に使える預貯金1000万円のうち、いくら投資に回したらいい?
もし、使う予定のない1000万円がある場合、どれくらい投資に回せるもの? 以下の2つのステップで「投資に回せる金額」を算出しよう!
【STEP1】
“キャッシュフロー(今後の資金需要)”を考える。直近5年以内に大きな出費があるかどうか。
例えば、住宅購入、車購入、海外旅行など……。子供がいる人は、5年以上先でも教育費(大学費用、留学費用等)は、しっかりとってあるかを確認。
もし、600万の出費が予想されるなら……
→ 投資額は残りの400万円
【STEP2】
“心のリスク許容度”を考える。投資額が半分に減っても耐えられるかどうか。
リーマンショック級の相場の下げがあると一時的に資産が半分になるケースもあるため、万が一のときにあわてないようにしよう。
もし、投資額が400万円→200万円に減ってしまっても……
耐えられるなら、投資額は、400万円。
耐えられないなら、投資額は、減ってもいいと思える額の2倍額。
(減ってもいいと思える額が50万円なら、投資額は100万円)
“投資”の超初心者が、本当に投資をしても大丈夫?
「投資にはリスクはありますが、同時にリターンも期待できます。株価は上がったり下がったりしますが、経済が成長しつづければ、長期的には資産が増える可能性が高いでしょう。ただし、ひとつの株などに投資するとリスクが高くなるので注意。そこで、幅広い株などに分散投資ができ、リスクが抑えられる“投資信託”がおすすめです。iDeCoやつみたてNISAの仕組みを使って投資信託を積み立てていくとよいでしょう」
老後資金作りの素朴な疑問!
Q.教育資金作りと老後資金作りの違いは?
子供がいる人は、教育資金と自分の老後資金の両方の準備が気になるもの。「教育資金は大学に関する費用が最も高額になると予想されます。大学入学の際に子供1人250万円程度を目安に、早めに準備しましょう。また、老後資金は、貯めた資金の取りくずしだけでなく、長い人生を豊かに送り続けるために、老後も資産運用をしつづけることが重要です」。
Q.自営業の人が注目したい 「小規模企業共済」って?
退職金がない自営業者は、老後資金を手厚く準備する必要がある。「おすすめなのが、小規模企業共済です。独立行政法人である中小機構が運営する公的な退職金制度。掛け金は月1000円~7万円の間で自由に増減が可能です。リタイアの際に一括または分割で受け取れます。iDeCoのように、掛け金を全額所得控除にできるので節税効果も大。iDeCoやつみたてNISAと併用して積み立てていきましょう」。
Q.投資しないで増やす方法はある?
“心のリスク許容度”が低めで、一時的でも投資によって元本割れをするのが怖いと感じたら?「 無理に投資をする必要はありません。元本保証の商品のうち、少しでも増やせる方法を選びましょう。ネット銀行の定期預金や個人向け国債(変動金利10年タイプ)が選択肢です。金利が0.1~0.2%ほどで、都市銀行の普通預金(金利0.001%)よりもやや高く、少しでも多く増やすことができます」。※金利は2022年9/12現在