愛され続ける椅子には、人の暮らしさえ変えてしまうパワーがある。今回は、ファッションディレクター・龍淵絵美さんさんお気に入りの“名作椅子”をご紹介。
集めてきた名作椅子がインテリアの核となっていく
ファッションディレクター 龍淵絵美さん
「夫は北欧家具好き、椅子好きで理由を見つけては椅子を購入したいタイプ。わが家のインテリアは夫が持っていた北欧モダンな家具に、結婚して娘2人が生まれたことで温かさやポップさが加わったきた感じです」と龍淵さん。
数年前、キッズスペースをダイニングに変更したときに選んだのはベルベット地のセブンチェア。「せっかくならカラフルに」と夫婦で意見が一致したとか。一方スワンチェアは長女が初めて子供部屋をもったときに、次女も一緒に各々好きな色の生地を選び、オーダーした思い出の椅子。「いつか娘たちが巣立つときに生地を張り替えて渡せたら」と語る。
「そんなふうに引き継いでいけるのも名作椅子のいいところ。私自身は器が好きで集めていますが、椅子も器も少しずつ集めていると、年を重ねていく楽しみが増えます。私にとって名作椅子とはインテリアの核となるもの。ファッションでいうジャケットやバッグのようなものでしょうか。それを基準にスタイリングを考えると、おのずとほかが決まっていく、そんな存在だと思います」
スワンチェア/アルネ・ヤコブセン
SASロイヤルホテルのためにデザインされた白鳥のように優雅な椅子。長女の部屋を作るにあたり、次女用とあわせてオーダー。長女がパープル、次女がピンクを選んだ。現在はリビングの窓辺に置いている
セブンチェア/アルネ・ヤコブセン
’55年に発表された大ベストセラー。成形合板のものがポピュラーだが、こちらは光沢感のあるイタリア製ベルベット生地を張ったフルパディングで脚はブラウンブロンズ塗装
イームズ ラウンジチェア &オットマン/チャールズ&レイ・イームズ
レザーの分厚いクッションを成形合板シェルが支えるラグジュアリーな椅子。「20年近く愛用するわが家で一番古い椅子。夫も娘たちもよく座っているので、レザーがどんどん柔らかくなじみ、座り心地も抜群」