再開発ラッシュの大阪駅北側。雑居ビル奥にある『すえひろ』は、48年前からずっとこの地で左党の心を癒してきた。コの字カウンターには大鉢料理がそろい、中央には湯気立つおでん鍋……。2代目・山本伸太郎さんによる料理をアテに、お酒は女将・麻里絵さんにゆだねて。ひとりでしっぽり、杯を傾ける心地よさがある。
まるで食の万華鏡!おひとりさまでもOKな新定番ヘ
おでん・一品料理 すえひろ
1975年創業。おでんと一品料理を軸に、2代目夫婦が切り盛り。席につけば、おでん鍋の中は山吹色に輝き目を喜ばせる。日本酒は常時8種(1合¥550〜)。女将が選ぶナチュラル・ワイン(グラス¥800〜)も、和の味わいにピタリと寄り添う。
おでんは昆布とかつお節、鯖節からひいただしを生かしたあっさり味。薄揚げに刻みねぎと少量の三つ葉を入れた「巾着」¥350は、先代が考案。牛スジ¥200、梅の花を象った練り物「梅焼」¥250
店主の山本さん。女将の麻里絵さんは『ワインショップ フジマル』グループ出身でソムリエ資格をもつ
木札に書かれたおでんは全25種。サエズリなど鯨料理も健在
創業当時からの名物「う巻」¥850。溶き卵に加えた一番だしの澄んだ風味と、蒲焼き鰻のしぶというま味が融合
撮影/伊藤 信 福森クニヒロ 取材・原文/天野準子 船井香緒里 佐々木ケイ 取材協力/吉田麻子 ※エクラ2023年4月号掲載