多様で固有性の高い生態系を有することなどから世界自然遺産に登録された奄美大島。手つかずの自然が残る島にはまだ大規模なホテルは建っておらず、趣味のいいスモールホテルで、ゆったりと自然に溶け合う時間を過ごすのがこの島にはよく似合う。
心にしみる奄美ブルーの海辺で、世界遺産級のリラックスを
MIRU AMAMI(鹿児島・奄美大島)
ピュアな島ライフ体験で自分の心もまっさらに
『ミル奄美』は、赤尾木湾に面した丘に、23室のヴィラが立ち並ぶスモールホテル。スタイリッシュな雰囲気とナチュラルなテイストがほどよく溶け合っている。建築デザインを手がけたのは、奄美出身の建築家・山下保博氏。建築は島の伝統建築や文化に着想を得ており、建物は穀物を貯蔵する伝統的な「高倉」や島に多く生息する巻貝がモチーフ。屋根や外壁は、奄美伝統の工芸品である大島紬に用いる泥を塗料にして仕上げられている。
オーシャンヴィラやプールヴィラでは、部屋にいながらにして海を間近に感じられるのが贅沢。目前に広がる、遠浅で静かな赤尾木湾は、心にしみ入るような美しさだ。白砂のビーチや部屋のテラスで、ただひたすら海を眺める時間を過ごしてみたくなる。
レストラン「アマナリ」では、島の食材を取り入れて、島の食文化からヒントを得た和食のコースをいただける。建築や食、スタッフとの会話などから、島を深く知るための手がかりを得られるのも、ここでの滞在の楽しみだ。
『MIRU AMAMI』から眺める赤尾木(あかおぎ)湾の海は、どこまでも透明で穏やか。オーシャンヴィラのテラスでは、何もしないでぼーっと海を見つめながら過ごしたくなる
プライベート気分で楽しめる静かなビーチが、ホテルの敷地のすぐ下に広がる。赤尾木湾は、宇宙から隕石が落下してできたクレーターだと推定されているのも神秘的
メイン棟から降りてゆくと、海辺の丘に23室のヴィラが立ち並ぶ。周囲には、ヒカゲヘゴやソテツなど島の植物が植わっていて、植物を観察しながら散歩するのもいい
広いウッドデッキテラスにプライベートプールを備えるプールヴィラ。海も空も風も光も、ここでは自分たちだけのもの。プールヴィラでのみ、朝食を自室でいただける。
間接照明が心地よい客室は、巻貝を模した造りの天井から自然光を無理なく取り込めるユニークなデザイン
愛らしい編みぐるみのチャームがついたルームキー。客室に置かれている紙製カップや木製フォーク、鉛筆などもエココンシャス。
敷地内にあるビーチクラブで、SUP(スタンドアップパドルボード)やスノーケリングのギアなどをレンタルして、目の前の海で遊ぶのも楽しい
メイン棟にありラウンジも兼ねるレストラン「アマナリ」。夕食と朝食はここで。ナリとは、昔、飢饉があった際、島人の命をつないだ植物でもあるソテツの実のこと
「アマナリ」では、ソテツのすり流しや島魚の鮨をはじめ、季節の食材を用いた和食をおまかせコースで提供。
黒糖焼酎も80種類以上がそろっており、島では一番のラインナップ。黒糖焼酎マイスターもいる。地元の龍たつ郷ごう町の蔵元・山田酒造が有機栽培国産米で醸す「山やま田だ川ごう」は、希少かつ味わいも抜群!
ホテルの敷地内で飼われていたヤギに、昨年、子ヤギちゃんたちが誕生! 名前は、「もも」ちゃんと「うめ」ちゃん。ホテルゲストにもスタッフにもひと時の癒しを与えてくれる
DATA
鹿児島県大島郡龍郷町芦徳800
☎0997・55・4066
料金/¥38,000〜(2名1室利用の1泊1室料金、朝食つき)
客室/23室
施設/レストラン、ビーチハウス
アクセス/羽田空港から奄美空港まで飛行機で約2時間半、奄美空港からは車で約20分