香しく凛とした民藝の発信地 盛岡「光原社」

掃き清められ、自然の光がたっぷりと注ぎ込む凜とした空間。宮沢賢治がその名をつけたという盛岡の老舗「光原社」をご紹介。

生命感あふれる器や布。民藝の発信地・光原社に並ぶのは、かしこまった「作品」ではなく、暮らしを豊かにするための手仕事ばかり
土の素朴な質感の器たちは、沖縄で修業し北海道に窯をもつ臼田季布さんの作
中庭にある喫茶「可否館」。ていねいにドリップしたコーヒーを、光原社で扱うカップで味わう
店頭の看板は細かな細工部分も毎朝ふき清めて
「注文の多い料理店」の碑が立つ中庭の先には北上川が流れる

焼きもの、漆、織物など「作り手の感性や人間性も含めて納得のいくものだけを並べる」という、ピンと一本のすじが通った潔さ。宮沢賢治がその名をつけたという光原社は、夫である先代から店を継いだ及川倭香さんが、全スタッフとともに盛り立てる。民藝を根底とした展示会を年に数回行っており、今秋には新たな試みとしてミナ ペルホネン展(10/29〜11/5)を企画。老舗として守るべき道すじを、しなやかな視点で歩み続ける。

岩手県盛岡市材木町2の18 ☎019・622・2894 10:00~18:00 ㊡毎月15日(15日が土日祝の場合は翌日)
撮影/古谷 勝 取材・文/池上千恵

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