2020年、別府と別府湾を一望する場所にホテル『ガレリア御堂原(みどうばる)』が誕生。館内にはアートワークが点在。グッドデザイン賞も受賞した建物で、アートと別府の湯を堪能したい。
アートな空間で、新しいまなざしを得る旅へ
ガレリア御堂原(大分・別府)
建築、アート、温泉……土地の魅力を新しい形で満喫
鶴見岳のふもと、湯の町別府と別府湾を一望する崖上に立つ『ガレリア御堂原(みどうばる)』。まるで大地から壁が立ち上がってその場と一体化したような外観がまずユニークだ。2020年に開業したここは、建築もアートも土地に根ざした、サイトスペシフィックなホテル。内部には、注目の12組のアーティストによるアートワークが点在する。すべてこの地を訪れて制作されたもので、どのアートワークにも、別府への愛がたっぷりと感じられるのが興味深い。
ホテルに一日滞在していると光や影の具合によって、建物の色みや見え方もどんどん変わる。グッドデザイン賞など、国内外の建築や空間デザインのアワードも多く受賞している建物は、建築そのものもアートとして楽しみたくなってくる。もちろん、湧出量日本一を誇る別府の温泉は格別の気持ちよさ。建築とアート、温泉と食にも、別府という土地の魅力がぎゅっと凝縮されているホテルだ。
大巻伸嗣の球体作品《Gravity and Grace−ゆだま−》が輝くロビー。壁の赤茶色は、ホテルが立つ土地の地下に多くある「別府石」の色調に着想を得たカラーリングだ
全客室にかけ流しの温泉を完備。無垢の石をくりぬいて作られた浴槽は肌当たりがスムース。
客室は、国産広葉樹の素材を用いた温もりある造り。
バーやテラスとつながるロビー。鈴木ヒラク作《ゆらぎから光へ》は、別府の湯けむりを想起させるドローイング。アートのキュレーションは、別府を拠点に数多くのアートプロジェクトを手がけるBEPPU PROJECTが担当
レストランにある、旅するアーティスト島袋道浩作《イワオ》。ホテル敷地の地下6mから出土した石と食卓を囲み、土地の記憶と一緒に食事を。
Nerhol(ネルホル)の《Hot spring stream #2》は、メゾネットのスイートルームに展示
2階建てのイタリアンレストラン「THE PEAK」では、石窯で焼き上げる豊後牛や季節の野菜が絶品。メニューにはコースとアラカルトがある
「HOT SPRING BAR」のネオンサインや家具は大阪を拠点とするデザイン会社・graf作、壁面には草本利枝の《Another Water》を展示。坊主地獄や血の池地獄など、別府の「色」がモチーフ。ウエルカムドリンクはここでどうぞ
DATA
大分県別府市堀田6組
☎0977・76・5303
料金/¥25,000〜(2名1室利用の1泊1名料金)
客室/35室
施設/レストラン、スパルーム
アクセス/大分空港から別府駅までバスで約50分、別府駅からタクシーで約15分