台湾を愛してやまない食のスペシャリストが、今すぐにでも訪問したい名店をリコメンド。現地から最新情報をお届け!今回はライターの藤森陽子さんと桂まりさん、料理家のサルボ恭子さんおすすめのお店をご紹介。
阿才的店《アーツァイダデェン》
大好きな老舗の台湾風居酒屋。ここで台湾ビールを空けながら、名物の冷菜をつまむのが楽しみ(藤森さん)
おいしい料理とビールが飲みたい!と思ったら迷わずこちらへ。『阿才的店』は台タイ式シー料理とお酒を楽しめ、昔からのファンや常連客が足しげく通う夜の名店。’21年に味のある家具とともに移転をし、現在は前料理長の奥さまを中心に家族で切り盛りしている。カジュアルな雰囲気だが実は料理に手間ひまがかかっていて、日本の居酒屋と小料理屋の中間のような存在。「台北に行けば必ず一度は訪問。台湾語の音楽が流れ台湾文化愛を感じる店」(藤森さん)。
手前から。揚げたイカのクチバシ炒め「鹽酥龍珠(イェンスーロンジュウ)」NTD180〜、びんろうの花の冷製あえ物「涼拌檳榔花(リャンバンビンランファ)」NTD180 〜、牛肉のスジ、胃、スネの3種炒め「阿才牛三寶(アーツァイニョウサンバオ)」NTD300 〜
台北市中山區八德路二段323號
☎02・2356・9109 17:30〜2:00(LO23:30、早めに閉店する場合あり)
㊡月曜
予約は電話で
<教えてくれた人>
ライター 藤森陽子さん
食を中心に執筆。お茶、コーヒー、酒など液体関連の取材が多い嗜好系ライター。台湾茶がきっかけで台湾に通うこと二十余年。今年8月に3年半ぶりの台湾を満喫してきたばかり。
御膳煲養生雞湯館《ユーシャンバオヤンシェンジータングァン》
空港から直行したい。この店で修業したいくらい好きです(桂さん)
台湾には1年を通して温かい食べ物や飲み物を好む健康志向な人が多い。上質な鶏肉をていねいに、でも塩としょうがだけなど、ものすごくシンプルな味つけで20時間煮込んだ養生スープがこちらの看板メニュー。濃厚な鶏だしがしみ出た白濁スープの上には、コラーゲンがたっぷりだ。「スープやら麺線(ミェンシェン)やら混ぜごはんやら全部おいしい」(桂さん)。お好みで、と用意された手作り生辣椒醤油(シェンラージャオジャンヨウ)の辛いこと、辛いこと! より温まりたいかたはぜひ挑戦してみて。
手前から。鶏養生スープの仕上げにアサリを入れて。台湾の大アサリが絶品。蛤蜊煲雞湯(グーリーバオジータン)NTD220。素麵を蒸してとろみ出汁スープで煮込み豚肉の甘煮をのせた肉燥麵線(ロウツァオミェンシェン)NTD45
台北市松山區光復北路60巷17號1樓
☎︎02・2570・3686
11:30〜14:30、17:30 〜20:30、土・日曜、祝日11:30〜20:30 不定休
https://ysbsoup.oddle.me/zh_TW/
予約はGoogle Mapのリンクから
<教えてくれた人>
ライター 桂 まりさん
本誌でもおなじみ旅好き美食家ライター。台湾にも足しげく通い、食い倒れることたびたび。台湾の薬膳のような心身にしみておいしい料理、フルーツが好き。
永康牛肉麵《ヨンカンニョウロウミェン》
いわずと知れた店ですが、やっぱり行きたくなる(サルボさん)
自分の街に必ずある麵、つまり日本人にとってラーメンのような存在がここでは牛肉麺(ニョウロウミェン)。MRT東門駅から永康街へ。日本人にも人気のこの街の行列ができる専門店が『永康牛肉麵』。「牛肉麵といえばここ。安定のおいしさ」(サルボさん)。赤々とした少しピリ辛味のスープの上に、ごろごろとのる大きな塊肉。でも口に入れたらほわっとほぐれるような柔らかさ、もちもちとした太めの麵が特徴。数年間ミシュランのビブグルマンにも選出された実力店だ。
紅焼牛肉麵(ホンシャオニョウロウミェン)(小)NTD260。非辛党なら「小辣(シャオラー・小辛の意味)」とオーダーするか、白いスープの辛くない「清燉牛肉麺(チンドゥンニョウロウミェン)」をオーダーして
小菜(シャオツァイ)と呼ばれる小皿メニューも豊富
台北市大安區金山南路二段31巷17號
☎︎02・2351・1051
11:00 〜 20:50
無休 予約不可
<教えてくれた人>
料理家 サルボ恭子さん
料理教室や食事会、食からつながり広がる暮らしの豊かさを提案する会「LES TROiSレトォア」(www.lestrois.net)を主宰。日本で台湾料理教室を開くなど造詣が深い。
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