ジビエと野菜がおいしい京都の冬。今回は400年の歴史がある「鮎茶屋 平野屋」のぼたん鍋をご紹介。旬の野菜とともに味わう猪肉は絶品。
鮎茶屋 平野屋 《あゆちゃや ひらのや》
山里の素材で仕立てる究極のぼたん鍋
奥嵯峨、鳥居本にある火伏せの神を祀る愛宕神社。その一の鳥居をくぐったところにたたずむ『鮎茶屋 平野屋』はおよそ400年の年月を重ねる。夏の鮎がつとに有名だが、それに並ぶのが冬の「ぼたん鍋」。近郊の山で捕獲される猪は野性味はあるがくさみがなく、12月〜1月のものは極上の脂肪がつき、格別のおいしさ。敷地内に湧く水でとった澄んだだしの中でじっくりと炊き上げ、たっぷりの大根おろしや九条ねぎ、おろししょうがをからめていただくのが通の味わい方。国産柚子の発祥の地といわれる、地元、水尾の柚子をギュッと絞ると口の中がリセットされ、さわやかな酸味と香りが新たな食欲を誘う。コースは平野屋らしい川魚の造りや山菜のひと品から始まり、鍋の前に鹿肉や熊肉のしゃぶしゃぶを追加することもできる。奥嵯峨の食材の豊かさに魅了される。
猪肉も野菜も地元や近郊のもの。ほどよい厚みに手切りしたロース肉を牡丹の花のように盛りつけ、野菜は冬が旬の海老芋、かぶ、ごぼう、せり、白菜、自家栽培のしいたけなど
薬味で味が変化。ポン酢はしょうゆ、煮切りみりん、柚子果汁を各自合わせて好みの味に
猪は炊くほどにおいしさが増し、鍋後の雑炊も絶品。毎冬、鍋目当てに訪れる常連客も多く、春は山菜や筍、夏は天然鮎、秋は松茸を楽しめる
いつ訪れても美しい自然と土地の美味が迎えてくれる
創業時の建物が残り、新しい部屋でも築200年
鮎問屋、参拝客相手の茶屋として発展し、およそ400年
Data
京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町16
☎️075・861・0359
11:30 ~ 14:00
17:00 ~21:00
不定休
個室7
ぼたん鍋コース(11月中旬〜3月)は昼¥13,000、¥15,000、夜¥16,000(税・サービス料別) 要予約