旅に求めるのは“非日常感”。そんな方におすすめしたいのが、日頃の疲れを癒してくれる宿「BYAKU Narai」。食事も風情ある雰囲気も楽しめて、まるでタイムスリップしたような気分が味わえる。
BYAKU Narai《ビャク ナライ》(長野・奈良井宿)
江戸時代の面影を今に残し、一見、映画のセットにも見える奈良井宿。朝夕は、学生が通学する様子なども見られ、地元の人の暮らしが今も息づいているところがいい
江戸時代の街並みが生きて残る風情ある街の美食宿
江戸時代には「奈良井千軒」とも呼ばれ、約1kmと日本最長の宿場町として栄えた中山道の奈良井宿(ならいじゅく)。『BYAKU Narai』は、滞在を通して、奈良井の歴史と文化を体感できる、古くて新しい宿だ。木曽最古の酒蔵「杉の森酒造」の築200年の町屋をメイン棟に、4軒の町屋を古い趣を残しつつも快適に過ごせるように改修改築。土地の風土や魅力を五感で味わえる仕掛けや趣向が施されている。
お楽しみは、レストラン「嵓(くら)」でのディナー。8品の料理は、鯉、おやきなど、地域の伝統食材や食文化をテーマにしながら、新しい解釈や技法を加味したおいしさ。料理は、隣町の木曽平沢で作られた漆器で登場する。唇や手に柔らかな感触を感じながら料理を味わうと、ほっと心の底からほどけるような心地がする。ガラス越しに隣接する「杉の森酒造」の名を継承した酒蔵「suginomori brewery」が見えるのも粋なつくりだ。
山から清水を引き込んだ大浴場で湯につかるのは、まるで浄化の儀式のよう。夕方や早朝は、観光客がいない静かな通りをぶらりと散歩してみたい。ぐっすりと眠った翌朝は、野菜や発酵食材がたっぷりで、焼きたてほやほやの卵焼きがついた朝食が待っている。
玄関先には、酒蔵のシンボルである大きな杉玉が吊り下がる
街道筋には、山の水が湧き出す水場が6つもあり、地元の人々の憩いの場になっている。これはバーに置かれていた湧水を入れたボトル
客室では、木曽の季節を感じる小菓子がお出迎え。木曽漆器の中でも伝統的な技法である木曽堆朱(ついしゅ)を用いた器でどうぞ
コースから。季節ごとに木曽の風景を切り取り、料理として表現する「水明」のひと皿。水質のよいところでしか育たない、希少なシナノユキマスという川魚のお造り
本館「歳吉屋」の105号室。もともとの座敷にあった床の間、飾り欄間などを生かした和室。露天風呂つきで、広い庭も眺められる。アメニティ類や備品は、モダンな最新スタイル
日本酒と同じ山水を使用した温浴施設「山泉 SAN-SEN」
漆塗りのカウンターが印象的な「TASTINGBAR suginomori」。長野産の希少なワインを楽しむことも
酒蔵「suginomori brewery」の出荷作業場で試飲ができる「sagyobar」。
酒蔵から線路を渡って、徒歩1分。3タイプの日本酒「narai」を試飲、購入もできる。奈良井宿の歴史と現在をしっかりとつなぐ味わいだ。試飲は¥1,000
Data
長野県塩尻市奈良井551
☎0264・34・3001
本館・歳吉屋¥80,000〜(1室2名利用時の1室料金、2食つき、税込)全16室
IN15:00 OUT11:00
アクセス/JR中央本線奈良井駅より徒歩5分。車なら、塩尻ICより35分
https://byaku.site/
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