ファインダイニングから大衆酒場、バーや角打ちまで、日本全国を食べ歩く。ライター佐々木ケイがリアルに食べた、飲んだおいしい店を紹介。12月は、2024年を振り返り、どうしても年内中にお伝えしたい3軒を。3軒目は、東京銀座にあるバー「ロックフィッシュ」。
全国津々浦々、豊かな経験による独自の切り口で取材、執筆。その守備範囲は食、酒、旅をテーマに、飲食店、生産者、酒類、ホテル等と幅広い。JSA認定ワインエキスパートで、特にイタリアワインに詳しい。シェフやワイン関係者からの信頼も厚い。『éclat』をはじめ、『BRUTUS』など連載多数。小誌11月号の出雲特集の取材・執筆も担当。
Instagram:@sasaki__kei
銀座のすき間のひと時を潤してくれる魔の液体
「ロックフィッシュ」東京・銀座/バー
銀座で仕事があったときは帰りに一杯、銀座で食事の予定があるとき早めに出かけて一杯と、お世話になっている。早い時間から開いていて、「満席?」と思っても、お店と飲み慣れたお客さんとの連携で、きゅきゅっと一人分の席を空けてくれる。
一杯といいながら実際に一杯で終わることは少ない。氷なしでもキンキンのハイボールは、二杯目までは経口補水液のようにするすると入っていくのに、四杯目に手を出した瞬間、我を失う魔の液体だ。
つまみは何を頼んでもおいしく発見があり、カウンターに並ぶ酒や食や旅の本(勝手に「まぐち図書館」と呼んでいる)の背表紙、カウンターバックに飾られたあれこれも同じくらい“味”で、それらに目を凝らしながら飲むのが好きだ。ほとんど変わることはないのに、全然飽きることがない。
空間を埋め尽くす情報量の多さ、埃っぽさ皆無の計算された混沌にも、店主の間口一就さんという人が表れている。ハイボールや、つまみと同じように。
サントリーウイスキー 角瓶の氷なしハイボール。飲み口爽快だが濃いめにつき注意。
シンプルだけど、ひと手間にオリジナリティがあるつまみ。種類も選びきれないほどある。
サンドイッチ。飲みながらつまみやすく、おいしく、ハイボールによく合い、そして美しい。
エレベーターを降りこのサインを目にするとスイッチが“飲み”モードに。