最近は星つき最高級からカジュアル鮨まで百花繚乱。なかでもエクラが注目するのは、上質で気軽、しかもお酒もおいしくすすむ鮨店。鮨をこよなく愛する外資系銀行勤務 西山貴美子さんに、リアルに通い本当は教えたくないという“推しの一軒”を聞いた。
鮨 西崎 すし にしざき(東京・東北沢)
とにかくお酒がすすむお鮨。出会ったことない日本酒ばかり
「シャリとネタの一体感を味わえるお鮨と、素材のおいしさがきわだつ洗練された酒肴。品に合わせて出される日本酒とのマリアージュでさらなる至福の世界へ」(西山)。鮨も酒肴も、下ごしらえに独特の工夫を重ね、店主の研鑽がかいま見える。酒肴なら、すがすがしいまでに白くなめらかなあん肝、火入れによってうま味をきわだたせた焼き穴子(季節によって違うものに)。酢めしは、濃い赤酢と薄い赤酢のものをネタによって使い分ける。レアものも多い日本酒のラインナップは、すべて店主が自ら地方に足を運び、自分の料理に合うものを選ぶ。鮨の道に入って30年。技もセンスも円熟味を増した「西崎流」から目を離せない。
「イカはシャリとの相性が本来はよくないので、薄切りにして酢めしとのなじみをよくしています」とご主人。薄く切られたイカを7〜8枚重ねて。その薄さは名人芸! 自家製の水塩とすだちで
ご主人自ら地方へ赴き、地元でのみ流通しているお酒を自分の料理に合うかどうかを試してから出している。お目にかかったことのないレアものぞろい。これを目当ての客も
こちらのスペシャリテ、あん肝。血抜きを完全にして炊き上げているから、ふわとろの口当たりとすっきり上品な味わい。これに合わせるのは灘の「櫻正宗」と決めている
肉厚な小肌。濃い赤酢の酢めしで
カワハギは、青ねぎと肝をしのばせて
中トロは薄い赤酢の酢めしでキリッとさせている。つけ台は唐津の陶芸家・中里太亀作
お酒と水だけで、軟らかく炊き上げたタコ
鮨Lover
外資系銀行勤務 西山貴美子
エクラで『N山K子の鮨案内』特集を組んだほど鮨に詳しい。パリに料理留学経験があり、星つきシェフとの交流も広い。
鮨 西崎 すし にしざき(東京・東北沢)
住宅街にひっそりとたたずむ。日比谷『鮨 なんば』、阿佐ヶ谷『鮨 しゅん輔』を経て’22年に独立。コースは¥24,000(つまみ7〜8品、握り12貫・一斉スタート)。お昼のコースは¥15,000。ワインのリストも秀逸。
Data
東京都世田谷区北沢5の3の12 B1
☎非公開
12:00~、18:00~、20:30~
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