震災で多大なる被害を受けた能登。復興もなかなか進まない今、「買う」ことで応援しませんか? 石川県・金沢の名コーディネイター稲場美和子さんが、本当にいいものだけを厳選してくれました。
輪島の名品『角有伊作の合鹿椀』
堂々とした唯一無二の存在感。 <左から>黒・朱・すぐろ目 各¥55,000 撮影/ローラン麻奈
輪島の漆人・角有伊氏(かど ゆい)の合鹿椀(ごうろくわん)。堂々とたっぷりとした姿の椀は、元々は角氏の父・角偉三郎が能登地域の旧柳田村の寺で感動し、何度も通って復興させたものだ。輪島塗のルーツと言われる旧柳田村のシンプルな合鹿碗。華やかな蒔絵が主流だった漆の世界では、廃れて生産されなくなっていたものを能登の木地師と共に復活させ、偉三郎氏は、輪島漆器の革命者とも言われた。有伊さんは、父の技法を継承しつつ、その作風とは異なる独自の創意工夫を重ね、精力的に制作活動を続けている。
輪島塗は約124もの工程があるが、木地屋や下地屋など一つの作品に多くの職人が手を加え、長い歳月をかけて完成する。 震災で自宅、工房ともに被害を受け、長年共にした木地師や職人も作業が出来なくなってしまった。そんな困難な中からも何とか作り出した、この合鹿椀。普段手にする漆器よりはるかに大きく、分厚い。高台がしっかりしているから、おうどんやお汁など温かいお料理を入れても。表面には木目が浮かび上がり、素朴でどっしりとしている。
使えば使うほどいい風合いを増す、次世代に伝えたい名品の椀。
今回のお椀の中には、昔の木地でつくったものも。現在、新たな木地師を探している。
『角漆工房』
kadu3@icloud.com
※被災した工房の電話回線もまだ復興してないので、連絡はメールで。合鹿椀は受注生産になるため、手元に届くまで時間がかかる場合がある
センスに溢れた『高澤ろうそくの和ろうそく』
菜の花ろうそく1号30本 瓶入り¥1,210
米のめぐみろうそく8本入り ¥770 米を精製したときにできる米ぬかを再利用してろうそくに仕上げた。
菜の花ろうそく豆本入り ¥1,320
能登・七尾で明治25年から和ろうそくを作りつづけている「高澤ろうそく」。芯は筒状にした和紙の上から、灯芯(イグサの表皮を取ったもの)を手巻きし、その上から真綿をうすく巻き付けてほどけないように留めるという、とても手間がかかっているもの。
ロウもハゼ・パーム椰子・菜種・米ぬか・うるしなどさまざまな植物から作っており、正統派なものから、現代の生活に合わせたデザインのものまでさまざま。自宅用はもちろんのこと、贈りものにも喜ばれそう。
店舗は地震で倒壊したが、現在は仮店舗で営業中。オンラインショップも充実しているから、ぜひネットからオーダーしてみて。
『高澤ろうそく』
石川県七尾市一本杉町37番地 旧「けいじゅ一本杉」
冬の珍味・コラーゲンたっぷり『能登珍味なまこやのなまこ』
青なまこ酢120g ¥594
このわた40g 小瓶¥2,592
絹もずく120g ¥270
初めて日本で世界農業遺産に認定された、豊かな里山里海を持つ能登。その中でもひと際美食家の人々に愛される、冬の珍味・なまこ。能登七尾湾の穏やかな海で育つなまこは、品質も味わいも抜群! 内海の砂泥に住む青なまこと、岩礁に住む赤なまこがあるが、どちらも無添加三杯酢で仕上げた「なまこ酢」があり、ご家庭でも手軽に味わえる。
その他におすすめなのが「このわた」と「もずく」。
このわたは、能登の厳選したなまこの腸を、昔ながらの丁寧な手作業で取り出し、保存料を一切加えることなく、薄塩で仕上げたもの。天然もずくも、能登の冬を代表するもののひとつ。健康にも美容にもいい、能登の冬の美味をこの機会にぜひ。
世界農業遺産の地でつくる『ひらみゆき農園のブルーベリー』
能登塩ぶるべりminiばぁむ(6個入り)¥2,916
露地栽培で2種類のブルーベリーを栽培
ごろごろ果実の能登ブルーベリー ※甘さ控えめと砂糖不使用あり¥1,512
大粒で味が濃く、甘いのが特徴の能登のブルーベリー。
栽培期間中は農薬、除草剤不使用で、完熟の実をひと粒ずつ選んで手摘みしている。一般的にスーパーで並ぶのは糖度8~12のブルーベリーだが、こちらの農園のものは、平均糖度は16で
MAX18~20の糖度になることもある。父親の農園を受け継いだ平美由記さんが切り盛りし、フレッシュはもちろんのこと、ブルーベリーを使ったお菓子やソースも大人気。バームクーヘンは、全国バームクーヘン総選挙2024年で第一位に輝いた。珠洲の塩、白山市の稲ほ舎さんの米粉を使い、香り高く、少しの塩がブルーベリーの甘さを引き立たせる。
ひと粒、ひと粒手摘みしたブルーベリーが、そのままごろっと入ったソースもおすすめ。朝食のヨーグルト、パンケーキ、料理のソースなどにも◎。
農園も大きく被害を受けたが、徐々に復興を進めている
肉厚で日本一『のとっこの能登しいたけ』
震災の被害も、ハウス内のほとんどの菌床ブロックが棚から落下し、棚ごと倒れ中にすら入れない状態のハウスもあったという。
特大·肉厚 のとっこ椎茸プレミアム15個入り ¥4,700(送料込)
澄んだ空気と綺麗な水があり、豊かな風土を有している能登。
その中でも米どころとして有名な標高の高い柳田地区は寒暖差が大きく、きのこの発育にも最適な場所。しいたけ品評会でも全国996品の中の最優秀賞を受賞し、某すき焼きの名店にも採用されている。生しいたけは、肉厚なのでそのままトースターやグリルで焼いて醤油をたらして!そのおいしさ、旨味があふれ出す。朝採れの新鮮な椎茸は、贈答用にも喜ばれそう。
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