茨城県つくば市のつくば駅周辺は、ワイン好きには知られた街。10年以上にわたりこの街に通うフードライター・佐々木ケイさんがリアルに訪れている『だだ商店 だだ食堂』は、街の核ともいえるワインショップ。試飲もでき、買ったワインを食事と楽しむこともできるので、ひとり旅の目的地としてもぴったり。
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だだ商店 だだ食堂
イタリアワインを軸に、日伊各地の“真剣”な美味を
『だだ商店』のワイン売り場。自社輸入の90生産者を中心に約2000アイテム! 同銘柄のヴィンテージ違いが並ぶのも輸入元ならでは
秋葉原駅からつくばエクスプレスの快速で約45分。茨城県つくば市のつくば駅周辺は、ワイン好きには知られた街だ。
街の核ともいうべき店が『だだ商店 だだ食堂』。広大な店の大部分はワインショップで、商品量は他に類を見ないスケールだ。試飲もでき、買ったワインを食事と楽しむこともできる。母体はレストラン業界でも有名な、イタリアのナチュラルワイン輸入商だ。
今や日本でも広く普及したナチュラルワイン。そのイタリアのシーンを牽引してきたインポーター「ヴィナイオータ」の直営店は、ワインショップと食材店、レストランの複合形だ。
代表の太田久人さんは食の求道者でもあり、「どんな環境で、どんな人が造ったかが大事」という視点は、ワイン同様、農作物や加工品にも貫かれている。
自社輸入アイテムにはイタリアワインの歴史に名を残す造り手のワインも。クラフトビールも扱う。有料試飲アイテムあり(内容は時季替わり)。
自社農場で栽培したチヨニシキ米を大洗町「月の井酒造」で醸すオリジナル日本酒。太田さんと杜氏の石川達也さんの、酒のジャンルを超えた哲学の共有から始まった取り組み。
'20年にこの店を構えてからは、農業にも着手。『だだ食堂』は、太田さんの妻で料理人の多恵子さんが率い、自社農場をはじめとする地元の野菜や食材店で扱うとびきりの調味料などで、定食やおつまみプレートを提供。
食堂の定食。主菜のかき揚げは北海道上士幌町の「村上農場」のトウモロコシと花ニラで。「旬を逃さず、余すことなく」と、多恵子さん。ワインも選べるワンドリンクつき。週替わり¥2,600前後。
ペルシュウプレート¥1,800。岐阜県でパルマハムの製法でつくられる「ボンダボン」のペルシュウ(生ハム)ほか総菜、自家製パンと盛りだくさん。
野菜や果物も販売。自社農場や守谷市の「まーの農園」に加え、山形県「おひさま農園」など
ワインに合うメニューが並ぶのは当然のこと、家でワインを楽しむヒントも見つかる。つくば屈指の夕景ビュースポットでもあるので、晴れた夕方をねらって。
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つくばにはほかにも、イタリアの食やワインにかかわる店が多い。“わざわざ足を運ぶべき”パンやチーズの店もあるし、駅近、終日営業の最強ビアカフェでもワインが飲めてしまう。
東京からは近いけれど、せっかくなら泊まりで何軒かまわりたい。となれば、食事や買い物も「旅」になる。思いたったらすぐ行ける距離、ひとり旅にちょうどいい。