トスカーナの鬼才が放つ白ワイン『ビアンコ・ディ・トリノーロ』【今週末、持っていくならこの1本】

イタリアンアンティークショップを経営する古澤千恵さんのおすすめワインは『ビアンコ・ディ・トリノーロ』。トスカーナの鬼才が放つ白ワインは複雑で深みがある味わいながら飲みやすさも。

おすすめしてくれたのは

「OVUNQUE」オーナー 古澤千恵さん
「OVUNQUE」オーナー 古澤千恵さん
ふるさわ ちえ●イタリアンアンティークのショップを経営、「オルトレヴィーノ」のマダムでもある。今秋、『イタリアに行かなければ味わえない オルトレヴィーノが案内する極上のレストラン』(誠文堂新光社)を上梓。

『ビアンコ・ディ・トリノーロ』

『ビアンコ・ディ・トリノーロ』

シルキーさと重層的な魅力。トスカーナの鬼才が放つ白

フィレンツェ郊外に家をもち、年に2〜3回はイタリアへ通う古澤千恵さん。おすすめはトスカーナの白ワイン。麦わら色の液体から、リンゴやジャスミンの香りが漂い、口当たりが驚くほどなめらか。複雑で深みがある味わいながら飲みやすい。造り手の故アンドレア・フランケッティ氏は、ワインに適さないといわれた荒地に可能性を感じて購入。そんな土地から世界を驚かせる銘品を次々リリースし、ワイン造りの「鬼才」と呼ばれた。今は息子さんがワイナリーを継ぎ、以前と同様に高品質なワインを世に送り出している。「赤ワインが有名なのですが、実は白もすばらしいんです」と古澤さん。「彼はイタリアの地品種ではなく、赤ならカベルネ・フラン、メルロー、白はセミヨンなどの国際品種を育てています。それなのに、彼のワインからはトスカーナのテロワールが見事に立ちのぼってくる。ワイナリーを訪ねたことがありますが、ご自宅のインテリアは華美でなく、トスカーナの田舎家がセンスよく整えられていて。インテリアとワインの味わい、双方に通じるものがありましたね」。

イタリアワインは料理とともに味わってこそ、とずっと思っているという古澤さん。「ただ、このワインは単体で楽しめてしまう。料理を全部いただいたのち、デザートの前にこのワインが主役の時間を設けてもいいのでは」。ワインの品格とエレガンスを堪能する楽しみ方だ。あえて合わせるなら、「フレッシュ感のある白カビのチーズ。もしくはチキンや豚肉を使い、バターや乳製品で軽く仕上げた料理がいいでしょう」。

「ビアンコ・ディ・トリノーロ」’22年のもの

ワイナリー「テヌータ・ディ・トリノーロ」は、アンドレア・フランケッティが「100年以上前のトスカーナの田舎のようだ」とサルテアーノで立ち上げたワイナリー。標高は450〜650mと高く、昼夜の寒暖差が酸を果実にのせる。ブドウの収穫をそれぞれの熟成や糖度によって最高40回に分けて収穫というこだわりは尋常ではない。「ビアンコ・ディ・トリノーロ」写真は’22年のもの。
750㎖ ¥13,750問モトックス 0120・344101

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photography:Mana Laurent styling:Megumi Nishimori text:Mika Kitamura ※エクラ2025年12月号掲載

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