ジル サンダーのアートブックの装丁にも使われた『能登仁行(にぎょう)和紙』。戦後まもなく、初代が自然をそのまま紙に漉(す)く手法を考案。三代目の遠見和之さんは代々の美学を忘れず、山間の工房で黙々と製作に勤しむ。その姿は職人そのもの。「美しいかどうかがすべて」と、一枚の和紙に自然が息づく能登を描き出す。
能登仁行和紙
可憐な花々を漉き込んだ「野集紙」は、二代目の母が生み出した作品
桜貝など素材は自ら採取
杉皮、あおさなど漉き込む植物もさまざま
仕上げの乾燥機材は60〜70℃の薪火を内包。素材により最初の煮る工程で2時間も沸騰させる。その後、山の流水で水洗い、粉砕し、漉いていく。
紙漉き体験は1時間¥1,000
能登仁行和紙
Data
石川県輪島市三井町仁行袋前
TEL.0768・26・1314
10:00〜18:00(要予約)
不定休
※金沢から七尾、穴水までは列車が運行。金沢からは貸切タクシー(半日約¥40,000ほど)、のと里山空港からは乗合・予約制のふるさとタクシー(¥1,300〜¥2,900)ほかレンタカー利用可。
合わせて読みたい
撮影/TISCH(MARE Inc.) 構成・原文/古泉洋子 取材協力/金沢市観光協会 ※エクラ2026年1月号掲載