新鮮な海や山の幸に恵まれ、総合芸術でもある料亭のもてなしや茶道も盛んな金沢。今、訪れるなら、伝統ある食文化を無理なく現代に昇華した、端正で軽やかな和食の店がいい! 築120年の趣ある茶屋を改修した『茶の遊 鈴おき』で、心も整う食体験を。
茶の遊 鈴おき
遠州流茶道の師範の顔ももつ鈴置宗善さんが営む『茶の遊 鈴おき』。伝説の料亭「つる幸」で料理長を務めた父の薫陶を受け、先代の味を今に伝える。白山市で長く愛された店を、’25年7月にひがし茶屋街に移転。築120年の趣ある茶屋を改修した空間で、食文化を発信する。
薄茶の前に香を焚き身を清める。店は築120年の金沢町家。格子、木き虫むす籠こからの朝の光が弁柄壁の茶室を柔らかく照らす。襖は人間国宝、木村雨山の弟子の加賀友禅。香炉は高森絢子作
朝ごはんに気軽に茶事を楽しめる「金沢朝茶」は、作法を鈴おき流に解釈し、茶懐石と薄茶で構成した1時間ほどのコース。玄米粥に粟麩の白味噌汁、冬の温かな向付に始まり、菓子と薄茶まで少量ずつ提供。旅の一日の始まりに心も整う食体験がかなう。
玄米と海老芋は能美市から。輪島塗の器は譲り受けたもの
蕎麦ぜんざい。「三珍果」が描かれた時代ものの椀で
金沢ならではの格調高い青を基調とした色壁の2階の座敷
強肴(しいざかな)は能登ぶりの味噌幽庵焼き。
「金沢朝茶」¥7,700。昼、夜は異なるコースで。
Data
石川県金沢市東山1の23の5
☎076・200・9120
朝9:30~(土・日・月曜、祝日のみ)
昼11:30~、夜17:30~22:00
要予約 不定休