レース産業に新しい風を【Made in Japan 東京・馬喰町】

eclat 4月号では、国内外にこだわりのレースを卸す、業歴60余年の落合レースを取材。自社工場は持たず、創業以来ともに歩んできたレース工場と「確かな日本の技に、新しいアイデアをかけ合わせたジャパンレースを」と切磋琢磨。

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この緻密なレース織りの技術は日本ならでは、とパリの素材展で絶賛されたという 

国内外にこだわりのレースを卸す、業歴六十余年の落合レース。自社工場はもたず、創業以来ともに歩んできたレース工場と、高品質のレースの企画開発に取り組んでいる。「同じ機械でも動かす職人しだいでレースの表情は一変する。ステッチや糸の特徴に合わせて、機械速度や糸調子を絶妙に操る調整能力の高さは日本ならでは」と落合正洋社長。奥さまである浅野久仁子ディレクターは、「アジアのレースとの価格競争の末、問屋・工場ともに淘汰が後を絶ちません。そんな中、日本のレース技術を守り、新しい素材や試みを提案するのがうちの使命だと思います」と語る。
 

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落合レースでは、異なる持ち味の協力工場の中から、つくるレースに合わせ最適な技術を擁する工場に依頼。例えば、海外のバイヤーたちからその緻密さに感嘆の声が上がったという非常に細番手の糸で織るレースは、行田市のオミレースに依頼。ここでは、50年前の創業時から使用する全長18mのイタリア製機械で繊細なレースを織っていく。
 現在落合レースでは、通常使用しない資材用の糸を使用したレースや、ビニールへの刺繡など、新たな試みをアパレルやブランド側に提案し注目を集めている。「振りきったアイデアで興味を引くことで、従来型の日本でしかつくれないハイクオリティレースにも目を向けてもらうことができるはず」と浅野ディレクター。「確かな日本の技に、新しいアイデアをかけ合わせ、ジャパンレースの可能性を無限大にしたい。信頼できる熟練の工場とともに常に切磋琢磨を続けています」。

撮影/杉山節夫 取材・文/大野智子

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